内容説明
インターネットが使いにくくなってきており、IoTの進展にも障害となりかねない。そのため、ネットワーク中立性に基づき、ユーザーも含めた公平な資金負担方法が模索されているが、単純に回線を太くするといった解決方法では次なる限界が待ち受ける。5Gの登場に期待する人も多いが、無線技術だけですべての問題の解決はできず、逆に5G本来の利便性が損なわれる可能性さえ指摘されている。本書では、NTTが発表したIOWN構想とともに、5Gの次なるステップであるbeyond 5Gの技術をマッチングすることで今まさに存在しているインターネットの危機を回避する方法を考える。
目次
第1章 危機を迎えるインターネット(トラフィックの急増;ネットワーク中立性の議論について;ケーブルテレビのFTTH化について)
第2章 5Gに寄せられる期待(携帯電話料金をめぐる議論;5Gの影響力;ミリ波活用から見えるケーブルテレビとローカル5G)
第3章 インターネットの危機は救われる(これからは「有線と無線」の連携に;5Gならではのソリューション;NTTのIOWN(アイオン)構想 ほか)
著者等紹介
西正[ニシタダシ]
1958年東京都生まれ。82年東京大学法学部卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)入行。94年さくら総合研究所(現日本総合研究所)に出向し、メディア調査室長、01年日本総研メディア研究センター所長を経て、03年、(株)オフィスNを設立。放送と通信、双方に精通したメディアコンサルタントとして現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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