内容説明
消費、生産両サイドにおけるダイナミックな変化のなかで、寡占的製造企業のマーケティング行動や卸・小売をも含む流通システムのあり方も変容を余儀なくされている。本書は、今日そのウェイトがますます高まっている「競争優位」=「差別的優位」の獲得ないし維持をめざしたマーケティングの戦略的展開を、現代流通における需給斉合という新しい視角から総体的に把握するための理論的枠組みを提示するものである。
目次
序章 現代マーケティング、流通と需給斉合視覚
第1章 差別化戦略における競争と需給斉合
第2章 競争戦略とプロセスとコスト・投資優位
第3章 競争優位と需給斉合
第4章 カウンター・セグメンテーション戦略と需給斉合優位=コスト優位
第5章 資生堂のカウンター・セグメンテーション戦略
第6章 需給斉合と流通課業
第7章 VMSと「取引費用パラダイム」
第8章 垂直的統合の効果と収益性・生産性分析
第9章 需給ソフト斉合とサービス・フロー
第10章 チャネル・コミュニケーションとソフト斉合
第11章 西武=つかしんの「生活提案」とソフト斉合をめぐる課題