出版社内容情報
関西経済が地盤沈下しているといわれて久しいが、その現状を分析し、復権のためのヒントを、特に関西圏はアジアとの関係が深いため共生を梃子とする視点から検討する。
内容説明
本書は、関西経済の現状を把握、分析し、その特性をまとめるとともに、関西の経済等が復権するための施策へ向けてのヒントを探ることを目指している。成長を続けるアジアに注目し、昔からアジアとの関係が深い関西圏が、アジアとの共生を梃子としてどのように成長できるのか、またそのためには何が必要なのか、そのための政策とは何か等について考察する土台を提供すると共に、それらの諸問題について検討している。
目次
第1章 地域産業連関表から見た関西経済の構造―大阪府経済を中心に
第2章 関西経済と「モノ」「サービス」の貿易
第3章 外国人から見た神戸港の魅力度に関するイメージ調査―横浜港との比較
第4章 阪神港の背後圏と震災の影響―港湾選択における経路依存性
第5章 関西の百貨店らしさ―その特徴と動態
第6章 関西の中小企業のベトナム現地化戦略に関する一考察―中農製作所の事例研究
第7章 「下り坂」日本社会における関西復権の道―住みやすい関西生活圏の構築
著者等紹介
広瀬憲三[ヒロセケンゾウ]
関西学院大学商学部教授。博士(経済学)。1959年生まれ。1982年大阪市立大学経済学部卒業。1987年神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年博士(経済学)取得。1987年4月より関西学院大学商学部専任講師、助教授を経て、1997年4月より現職。日本国際経済学会幹事・理事・監事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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