内容説明
本書でとりあげる組織民主主義は、組織を舞台とするものである。組織民主化のために提唱される諸方法のなかでも、とりわけ参加的経営管理をとりあげている。これは、民主的な理念を具現した一つの表出形態である。それだけに、そこで提唱される内容をたんに制度的に説明するだけではなく、その理念からみつめ直している。そこにある価値観、人間観、組織観を浮きあがらせ、しかもこれらの観点を生みだす方法論的立場を明らかにする。
目次
序章 組織民主主義とは
第1章 統合としての民主主義対統治システムとしての民主主義
第2章 人間関係論的経営参加論の限界と発展
第3章 参加的経営管理と職務充実―行動科学的アプローチによって
第4章 人的資源論と参加的経営管理
第5章 コントロールと参加的経営管理体制
第6章 モチベーションと満足に及ぼす賃金管理への参加の影響