内容説明
産業用ロボット、メカトロニクス、バイオテクノロジーなどの先端技術分野は、大企業を頂点に関連企業、下請中小企業と広大な産業のピラミッドを形成している。本書は、こうした現状と実態をふまえ、中小企業とは一体何か、先端技術に中小企業はどのように関与できるかを解明し、さらに、中小企業の存続と発展のための新しい下請・分業の体制を提起する。中小企業論を学ぶ学生をはじめ、この分野に関心を持つビジネスマンの教養書としても役立つ。
目次
第1章 先端技術と中小企業
第2章 IC産業の形成と地域分業
第3章 ロボット産業の出現
第4章 電気機器産業と地域企業
第5章 先端技術を支える下請制
第6章 技術革新と中小企業
第7章 地域経済とテクノポリス構想
第8章 中小企業政策の方向
第9章 わが国の技術政策の方向
第10章 中小企業の未来像
第11章 IC組込産業とハイテク
第12章 変わる国際市場の方向と対応―世界の自動車産業より日本下請制の変容
第13章 自動車産業の技術革新と合理化第二期
第14章 九州における自動車産業の形成と発展
第15章 新素材の開発・ニューセラミックス
第16章 21世紀への挑戦