内容説明
本書は、捉えどころのない「イノベーション」というものの大枠を、まず理論的に明らかにします。そのうえで、中身であるプロセスの詳細について、マーケティング論や技術経営論、組織論の知見を活用して、体系的に整理していきます。その意味で本書は、イノベーション論を、学際的なイノベーション学に近づけるための試み、といってもよいかもしれません。
目次
イノベーション・プロセス
第1部 イノベーションの経済学―理論的見地から(経済学とイノベーション;付加価値の経済理論;イノベーションの源泉をもたらす消費者)
第2部 イノベーション・マーケティング―競争力強化を目指したマーケティング戦略立案のために(差別化と市場創造へのアプローチと課題―古典的マーケティング論の再考とイノベーション論との融合;付加価値の創出プロセス;事業機会の発見と差別化の追求)
第3部 イノベーションの収益化とマネジメント(付加価値の保護;ブランディング;イノベーションの源泉の創出を促すためのマネジメント)