内容説明
我が国の観光事情は、急増するインバウンドにより国内観光から国際観光へ変貌した。訪日外国人が2,000万人を超える中、実際に、教育現場で、観光ビジネスを教えるのに適したテキストは極めて少ない。また、最近のインバウンドと関係する国際観光についても特定分野(文化人類学や社会学)に特化した内容は浅い。これを受けて、本書は凄まじい変化を見せているツーリズム分野においてその本質=基本概念をむしろ大事にすることで、観光学を学ぶ学生だけでなく現場で観光に携わる方々により役立つことを心掛けた。
目次
第1部 グローバル・ツーリズムをめぐる環境(グローバル・ツーリズムへの扉;ツーリズム・ビジネスをめぐる現代的意味;ツーリズム・ビジネスの資源としての伝統文化と大衆文化)
第2部 ツーリストの行動と、ツーリズムを支えるビジネス(観光行動―観光のまなざし;旅行業のゆくえ;ツーリズム・ビジネス―宿泊ビジネス;日本から世界へ、おもてなし文化を競争力として;ツーリズム・ビジネスにおけるサービス人材)
第3部 遊びと人間(観光による文化の再発見―巡礼とテンプルステイ(temple stay)
持続可能な観光へ―IR構想、カジノだけではない、その先へ)
著者等紹介
姜聖淑[カンソンスク]
韓国ソウル生まれ。1999年、立教大学大学院観光学研究科博士前期課程入学。2006年、立教大学大学院観光研究科博士課程修了、博士(観光学)取得。2007年から2010年まで、京都大学経営管理大学院研究員を経て、帝塚山大学経済経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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