内容説明
中国における社会主義市場経済システムは、資本主義市場経済システムとどこが異なるのか、特にその市場システムの秩序を維持する役割を果たすべき、財務ディスクロージャーと監査制度は、どのような特質があるのか。また、中国の歴史的、政治的、文化的な側面から、市場経済システムの形成、特に監査制度の形成に与える影響は、どうなっているのか。これらの課題を明らかにするのが本書の目的である。
目次
第1部 社会システムの基礎と研究方法論(社会的アプローチ―序説;比較文明社会論と会計監査制度;財務情報開示と監査制度に関する研究方法―新たなパラダイムを求めて)
第2部 中国監査制度の社会的依存性(政治イデオロギーの変容に依存する中国の会計監査思想;中国型エージェンシー関係;中国型コーポレート・ガバナンス ほか)
第3部 財務ディスクロージャーと監査制度の相互補完(中国・アメリカ・日本における監査制度の比較分析;監査制度の社会的依存性と相互補完)
著者等紹介
李文忠[リブンチュウ]
1954年上海市生まれ。1988年‐1999年来日、立命館大学経営学部、立命館大学経営学研究科博士課程修了、博士(経営学)。1996年‐2001年大原学園人材開発センター主任研究員、専任講師(中国税務実務セミナー、中国会計実務セミナー講座担当、北京科技大学中日経済技術学院客員教授)。2001年‐現在、福岡工業大学社会環境学部講師、助教授を経て、同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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