内容説明
本書は、メルボルン大学教授であったゴールドバーグの最後の著書の日本語訳である。本書の特徴の一つは、偉大なオーストラリア会計学界の巨人の未発表原稿をその死後にまとめた遺稿集ではなく、生前からまとまった1冊の研究書にするために行われてきた10年以上にわたるプロジェクトの成果であるということである。本書を貫く一貫したテーマは、会計を人が行う人間的な営みと見ていることである。それは決して近年の会計をめぐる環境の変化を否定するものではない。編者のスチュワート・リーチ教授は語る―自分たちは会計の不変的な本質を示唆するのであると。
目次
第1部 背景(序章と概観;「会計」とアカウンタントの営み;アプローチ;分類;知の領域としての会計)
第2部 知覚と概念(経験の単位;コミュニケーション ほか)
第3部 制約(会計等式についての再考;複式記入―アセスメント;酷使されるバランスシート)
第4部 制約からの解放(どちらの道へ チャレンジと将来の課題)
著者等紹介
リーチ,スチュワート・A.[リーチ,スチュワートA.][Leech,Stewart A.]
メルボルン大学会計およびビジネス情報システム学科教授
工藤栄一郎[クドウエイイチロウ]
1962年熊本市生まれ。1990年西南学院大学大学院経営学研究科博士後期課程満期退学。1990年鹿児島経済大学経済学部専任講師。2001年熊本学園大学商学部教授。2003‐04年メルボルン大学会計およびビジネス情報システム学科客員研究員
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