出版社内容情報
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内容説明
わが国の会計制度や情報開示制度が変容し、裁量余地が拡大するなかで、経営者がどのような会計目的に基づき私的選択を行うのか。また経営者の私的選択を前提にしてもなお、会計情報の変容が会計目標を達成するような会計情報を供給しているのか。国内外の先行研究のレビューや実証的手法を活用して詳細な検証を行う。
目次
第1部 財務諸表本体の変容に関する分析(会計情報の変容と利益の質;会計処理選択と利益の質―利益平準化と保守主義;取得のれんと利益の質―条件付保守主義と無条件保守主義;株価水準を評価するうえで有用な利益情報―公正価値情報や減損損失はノイズか)
第2部 財務諸表注記の変容に関する分析(マネジメント・アプローチの有効性(1)―経営者の恣意性への影響
マネジメント・アプローチの有効性(2)―比較可能性への影響
所在地別セグメント情報の質と海外利益の評価
所在地別セグメント情報の開示選択と租税回避への影響)
第3部 財務諸表外情報の変容に関する分析(業績予想の開示柔軟化と有用性;業績予想の私的選択―期待調整と利益調整;業績予想の私的選択と市場の評価;会計発生高アノマリー;業績予想の開示選択とアナリスト予想への影響)
著者等紹介
浅野敬志[アサノタカシ]
首都大学東京大学院社会科学研究科教授。博士(商学・慶應義塾大学)。1973年愛媛県に生まれる。1995年横浜市立大学商学部卒業。2000年慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。愛知淑徳大学ビジネス学部助教授、首都大学東京大学院社会科学研究科准教授などを経て2017年より現職。日本銀行金融研究所客員研究員などを歴任。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、日本経営分析学会常任理事、日本ディスクロージャー研究学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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