内容説明
一般に、自治体財務報告の内容は、「バランスシート」に代表されるストック情報、「行政コスト計算書」に代表されるフロー情報、「行政評価システム」で管理される達成度管理・コスト管理情報に峻別できる。そして、これら財務報告のなかで、バランスシートにおけるインフラ資産の評価問題と、行政評価の統制プロセスにおける認識・測定問題に焦点をあてて考察する。
目次
自治体の財務報告と行政評価の考察
第1部 地方自治体の財務報告(わが国の自治体会計と財務報告;アメリカ政府会計の概念フレームワーク;自治体財政政策における財務報告の役割)
第2部 インフラ資産評価の会計理論的考察(自治体バランスシートの作成意義と理論的問題点;自治体バランスシートにおけるインフラの資産能力;自治体インフラ資産の減耗価額測定;自治体バランスシートにおけるインフラ資産の評価基準)
第3部 自治体行政評価の会計理論的考察(自治体行政評価システムと予算編成;自治体業績評価におけるABC/ABMの導入)
著者等紹介
宮本幸平[ミヤモトコウヘイ]
1963年神戸市生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。1998年徳島文理大学専任講師。2001年同助教授。2003年星城大学経営学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。