内容説明
ベンチャーキャピタルおよびベンチャーキャピタル・ファンドの会計・税務にかかる多くの実務的課題について、具体的かつ包括的に、Q&A形式で平易に解説。無限責任組合員であるベンチャーキャピタル、有限責任組合員であるファンド出資者、投資ビークルであるベンチャーキャピタル・ファンドという各々の会計主体における会計視点および有責法会計と金商法会計の相違点を意識して解説。また、最近の国際財務報告基準(IFRS)導入の流れを踏まえ、欧州などのIFRS適用投資会社が未公開株式の公正価値を評価する際のIPEVガイドラインに着目し、その評価方法等の内容を詳述するとともに、全訳を収録。
目次
第1章 VCおよびVCファンドの事業の概要
第2章 VCおよびVCファンドの会計処理および開示の概要
第3章 VCにおける投資の評価に関する会計処理・内部統制の特徴
第4章 連結の範囲に関する取扱い
第5章 VCファンドの組合員の会計および税務
第6章 国際財務報告基準(IFRS)における取扱い
第7章 IPEVガイドラインの概要と評価方法
実務資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akira Kitamura
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知らない事だらけでした。未公開株投資の会計の考え方がとても分かりやすく書いてあります。2014/09/17
Takashi Shibayama
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ベンチャー企業が投資を受けたときのファイナンスについて書かれた本は多いが、ベンチャーキャピタル側のファイナンスについて書かれた本は少ないように思う。本書は、ベンチャーキャピタルおよびファンドの会計実務について書かれた本で、QA形式になっているので、項目について比較的わかりやすくなっている。 とくに興味をもったのは、IPEVガイドラインの評価手法の適用について。VC投資、PE投資、回収過程等において、評価手法は、A直近の投資価格、Bマルチプル、C投資先のDCF、D投資のDCF、F業界固有の評価基準の何が適用2012/04/24