出版社内容情報
中村 直人[ナカムラ ナオト]
内容説明
コーポレートガバナンス・コードの適用や社外取締役の急増に伴い、取締役会の運営方法は大きな変化が求められています。本書は、今最も関心の高いトピックを取り上げ、今後実務はどう変わっていくべきなのかを論じています。
目次
取締役会の議題はどうすれば良いか?
これから取締役会は実質的な議論の場になる
経営戦略と社長のミッションを定める
社長の選任プロセスはどうあるべきか?
最高経営者等の後継者計画(サクセッション・プラン)
経営者報酬の決定プロセスはどうあるべきか?
危機的状況下での社外取締役の活動
取締役会の手順の見直し
取締役会の実効性評価がもたらすもの
社外取締役は内部統制の構築に関して何をすべきか?〔ほか〕
著者等紹介
中村直人[ナカムラナオト]
1982年司法試験合格。83年一橋大学法学部卒業。85年弁護士登録、森綜合法律事務所(現森・濱田松本法律事務所)所属、98年日比谷パーク法律事務所開設、2003年中村直人法律事務所(現中村・角田・松本法律事務所)を開設。企業が選ぶ弁護士ランキング・企業法務分野第1位(2015年日本経済新聞社実施「企業法務・弁護士調査」)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
5
コーポレートガバナンスコード、通称CGコードが普及して、東証の市場も再編に伴い、どれくらいCGコードに対応できているかが求められるようになった。そうすると、取締役会はただの形式的な場ではなくて、実質的な議論場となるように運営しなくてはならない。なぜそうすべきなのか、どのようにそうするのかというのがまとめられた良書。個人的には、社外取締役がどれだけ取締役会で発言できたり、反対できたりするのかっていうのがイノベーションだったり、企業価値をあげる要因だと本書を通じて感じた。2021/10/16
まゆ
2
人気の企業弁護士がコーポレートガバナンスコード導入により、日本企業の取締役会はどうあるべきかを書いた本。非常に分かりやすく明快だが、なかなか日本企業にはハードルの高いことばかり。そもそも取締役会は議論する場になってるのか?2019/04/19
Hiroo Shimoda
2
理想を語りつつ現実的な落とし所も示す。納得感の高い一冊。意見を求められたらこれを参考に話すと顧客満足に繋がる印象。2017/02/15