出版社内容情報
朝日 雅也[アサヒ マサヤ]
笹川 俊雄[ササガワ トシオ]
高橋 賢司[タカハシ ケンジ]
内容説明
事業主が差別禁止に抵触しないために、理解し実践すべき事項を明らかに。障がいの種別ごとにその特質を明確に示し、その上で、必要な配慮・支援について説明。各分野の専門家が、その知見を実践で役立ててもらえるようにかみくだいて解説。障害者雇用の先駆的な企業の実例を紹介する。
目次
第1章 障害者権利条約の締結・批准と障害者雇用促進法の改正
第2章 雇用における障害を理由とした差別の禁止
第3章 人事上の処遇に際して必要な配慮
第4章 障害に対応した職場における必要な配慮
第5章 障害者雇用のトップランナー企業の最新事例
第6章 雇用率・納付金制度、給付金制度、特例子会社
著者等紹介
朝日雅也[アサヒマサヤ]
昭和33年2月4日神奈川県生まれ。埼玉県立大学保健医療福祉学部教授障害者福祉・就労支援
笹川俊雄[ササガワトシオ]
昭和26年2月7日埼玉生まれ。埼玉県障害者雇用サポートセンター精神障害者雇用アドバイザー
高橋賢司[タカハシケンジ]
昭和45年1月28日東京生まれ。立正大学法学部准教授。労働法・障害者雇用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コジターレ
9
歴史的背景、総論、各論と、よく整理された本だと思う。障害の種別ごとに配慮や支援のあり方が述べられていて、参考になる。また、職場でのその場の配慮という「点」にとどまらず、採用、配置、異動、定着、解雇など「線」で捉えているところが評価できる。強みへの着目、障害の有無に関わらない従業員に対する配慮、ユニバーサルデザインの考え方など、「配慮」に対する大変そうなイメージを払拭してくれる点も良かった。2019/01/25
のむ
1
障害者雇用では企業に合理的配慮を求めることができる、しかし合理的配慮ってなんだ? と、疑問を抱いたので読んだ。障害者雇用及び合理的配慮の定義やバックボーンのみならず、障害別の配慮の具体例もあり、なかなかに分かりやすい。はじめ精神障害における合理的配慮のところにのみ関心があったのだが、身体障害や知的障害のくだりも食い入るように読んでしまった。障害者を雇う人・障害者として雇われる人は是非読むべきでは。2019/03/18
yuka
0
2,3歳までの間に耳が聞こえなくなり、言語取得を耳から行えなかった「ろう者」には、筆談の際に、国語力という面でも配慮が必要というのは初めて知った。ほかにも、典型的な「見えない障害」である、高次脳機能障害についても初めて知った。障害者権利条約の解説から始まり、障害者が働くことに関しては、なぜ合理的配慮が必要なのか、それぞれの疾病を挙げ、どんな合理的配慮が必要なのか、最後に法定雇用率と特例子会社の話。障害者職業生活相談員の資格取得テキストは公開されているようだからチェックする。おもしろかった!2021/02/27