内容説明
金融危機後の「リスク管理革命」、監督当局が金融機関に求める新しいリスク管理の枠組みであるリスクアペタイト・フレームワーク(RAF)を徹底解説。RAF構築のための作業ステップを、豊富な実例を示しながら詳解。難解なRAFの全貌をやさしく解き明かした、日本で初の解説書。
目次
第1章 リスクアペタイト・フレームワーク(RAF)とは―監督当局が求めるRAFの姿
第2章 RAF構築やリスク文化形成に向けた金融機関の対応
第3章 RAF構築の作業ステップ1:RAF構築のための体制整備/RAFと統合リスク管理の違いの整理
第4章 RAF構築の作業ステップ2:主要ステークホルダーの期待の確認/リスク文化の確認/ビジネスモデルの確認
第5章 RAF構築の作業ステップ3:RAFが対象とすべきリスク・スコープの決定/経営陣が有するRAの特定化/リスク量の計測・把握方法の決定とリスク・プロファイルの確認
第6章 RAF構築の作業ステップ4:戦術・業務レベルのRA/パフォーマンス評価体系の構築
第7章 RAF構築の作業ステップ5:RAステートメント(RAS)の作成とディスクロージャー
第8章 ケーススタディ―過去の経営危機の構図とRAFがもたらす違い
著者等紹介
大山剛[オオヤマツヨシ]
有限責任監査法人トーマツリスク管理戦略センター長、パートナー。日本銀行にてマクロ経済分析を担当。1994~97年国際通貨基金政策開発局出向。その後2008年6月まで、日本銀行金融機構局参事役として、日本の不良債権問題の分析や、大手金融機関考査・リスク管理高度化、バーゼル2の国内実施を主導すると同時に、バーゼル委員会傘下の多くの会議のメンバーとして、国際的な議論に参画する。現在は、主要金融機関に対するリスク管理に係るコンサルティング業務に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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