内容説明
相手に共感し、経験をともにする現場でビジネスの知は生まれる。マーケターの仕事は、「その人と同じ目線に立つ」「その人のために、自分はなにができるのかを考える」ところからスタートする。
目次
1 プロローグ(寄り添う力;成熟経済におけるマーケティングの精神―本書のガイドを兼ねて)
2 寄り添う力のケースに学ぶ(寄り添い、共感する力が資源に変わる;寄り添う力をビジネスの原点にして ほか)
3 臨床の知の働きを学ぶ(相手に寄り添うことで生まれる知;組織において経験が断片化する ほか)
4 プラグマティズムの哲学に学ぶ(現実は、そのつどのコミュニケーションのなかで生まれる;実践と理論、その狭間で生きる ほか)
5 プラグマティズムとマーケティング(マーケティングの知の未来;プラグマティックなマーケターに向けて)
著者等紹介
石井淳蔵[イシイジュンゾウ]
1970年神戸大学経営学部卒業。1975年神戸大学大学院経営学研究科修了。その後、同志社大学商学部専任講師、助教授、教授。神戸大学大学院経営学研究科教授を経て、2008年流通科学大学商学部教授、同大学学長。商学博士(神戸大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アウトバック
2
知人から紹介されて読了。タイトルだけでは介護本みたいだけど、実はマーケティングに関するビジネス書。「顧客に寄り添う力」というのが正確な書名かと思う。前半はエーザイ社などのビジネス現場の事例ベースから始まり、後半は福沢諭吉のプラグマティズム哲学からマーケティング論を展開するなど、幅広い論調でとても参考になった。しかも読み易くて面白い。今年に読んだビジネス書の中では、今のところベスト1かな。ちなみにプラグマティズムとは「理論を超える実践優位の視点」との事。2016/11/04
Monty
0
マーケティング本でありながらも自己啓発的な本だという印象。実践できるかどうかは私次第だけれど、納得感はある良本。2019/12/08
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