内容説明
日本のクレジット市場の特殊性を明らかにし、投資分析に必要なテーマを完全フォロー。クレジット分析の第一人者が20年以上の経験を余すことなく開示。第1部のテーマは日本のクレジット市場の歴史と特徴を概観した上で、事業プロフィール分析、キャッシュフローと流動性リスクの分析、クレジット・サイクルと財務レバレッジ、システミック・サポート、会計問題、M&A・経営統合・LBOに伴うイベント・リスク等が中心である。第2部では、システミック・サポートによる救済事例として、エルピーダメモリ(1回目の経営危機)、オリンパス、および東京電力を、破綻事例として、マイカル、日本航空、ウィルコム、エルピーダメモリ(3回目の経営危機)を取り上げる。第3部は日本の格付、市場の停滞、日本の社債、CDS、ローン市場それぞれが抱える問題、ならびに日本のクレジット市場を歪めてきた要因について論じる。
目次
第1部 クレジット投資分析の要点(日本のクレジット市場の歴史と特徴;事業プロフィール評価のポイント;財務レバレッジ分析のポイント ほか)
第2部 ケース・スタディ―救済された企業とされなかった企業との明暗(マイカル―なぜメインバンクは支援を打ち切ったのか?;日本航空―民主党政権はなぜ私的整理ではなく法的整理を選択したのか?;ウィルコム―事業再生ADRが頓挫、公的資本注入も見送り ほか)
第3部 日本のクレジット市場の特徴と問題点(日本の格付市場の停滞はクレジット市場の歪みを反映;日本の社債、CDS、ローン市場それぞれが抱える問題;日本クレジット市場を歪めてきた要因とカタストロフ回避に向けて)
著者等紹介
後藤文人[ゴトウフミヒト]
ウォーリック大学国際関係学部博士課程。1986年、日本興業銀行入行。1999年8月、クレジットアナリストとしてメリルリンチに入社、2005年12月にUBS証券に入社し、2013年6月退職。日経クレジットアナリストランキングでは、2001年以降、第1位5回、第2位3回、第3位2回、第4位2回と常に上位にランクイン。1986年、慶應義塾大学経済学部卒業。1994年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスにて国際政治経済学修士号取得。2010年、九州大学ビジネススクールの非常勤講師として国際企業分析を担当。2013年より、英国ウォーリック大学国際関係学部の博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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