環境問題へのアプローチ

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環境問題へのアプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 148p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501618803
  • NDC分類 519
  • Cコード C3040

出版社内容情報

生命を紫外線から守るオゾン層の破壊,大気中のこ酸化炭素の増加による地球温暖化,熱帯雨林の過剰伐採による砂漠化などの地球環境間題がクロ-ズアップされている。本書はこのようなさまざまな地球環境問題を特に専門知識をもたない一般の広範な読者に理解していただくことを目的としている。そのために,難解な理論などは避け,平易な執筆となるよう配慮した。また,理解の助けとなるよう「ポイント」のコーナーを多く設けた。
 第1章では地球環境間違を考える上での基礎知識を,第2章ではさまざまな地球環境問題について執筆した。また,近年の環境破壊は人間の経済活動が活発・大規模化したことが大きな原因であることから,第3章では経済活動と環境のかかわりについて述べた。さらに,第4章では環境を守るためには,われわれ個人個人がもつべき倫理観について述べた。
 20世紀は驚異的な科学技術の発展と世界的な動乱・戦乱の世紀であった。21世紀は環境問題との戦いの世紀となろう。したがって,いまや環境問題は研究者や企業のみならず,われわれ一人一人が高い意識をもって取り組まなければならないものとなっている。本書によって読者が環境問題を知り,その意識を高めることに僅かなりとも寄与することができれば幸いである。
 私事にわたるが,この10月に父の七回忌を迎える。海軍軍人であった父は,頭髪を託して戦艦大和を旗艦とした海軍の沖縄特攻に参加し,奇跡的に生還している。晩年,戦場に散った多くの戦友たちに平和な現在を見せてやりたかったと語った父の姿が今でも脳裏に焼き付いている。激動の前世紀を生きた人々の苦労を想い,何とか平和で美しい自然環境に恵まれた地球を次の世代に引き経ぎたいものである。
 なお,本書の第1章,第2章の大部分は東京電機大学出版局より既刊の「水圏の環境」,「大気圏の環境」,「地圏の環境」の内容から,本書の目的に合致する部分を抜粋・書き直したうえで,再編集したものである。これらの本の執筆者である,池田裕一・江種伸之・岡本博司・小池俊雄・小尻利治・中井正則・中村由行・平田健正・福島武彦・藤野毅・道奥康治・村上和男・吉羽洋周の各氏に深く感謝の意を表します。

2001年元旦(松風台にて)
有田 正光

第1章 環境問題の基礎知識
化学的汚染と有機汚染
光・熱と環境およぴ食物連鎖・生物濃縮
  光と光合成および呼吸
  食物連鎖と生物濃縮
水と環境
 水の熱的特怯と環境緩和効果
 水の密度変化と環境緩和効果
 放射収支へ与える水の役割
環境判定指標と環境基準
 水域の水質判定指標と環境基準
 大気中の有害微量ガスと環境基準
 土壌・地下水の汚染物質と環境基準
水域の有機汚染
 成層化した水域の有機汚染
 有機汚染による水質障害
第2章 さまざまな環境問題
水域の環境
 貯水池・湖沼の水環境
 河川の水環境
 海洋・海岸の水環境
大気圏の環境
 大気中のガスと温室効果
 二酸化炭素と地球温暖化
 地球温暖化の影響と対策
 オゾン層の破壊とその影響および対策
 酸性雨
 自動車排気ガスと大気環境
 エネルギーと環境
 植生・都市・砂漠と大気環境
地下・土壌の環境
 土の成立ち
 土壌の化学的性質
 土壌の性質
 土壌環境の悪化
 土壌・地下水汚染
 土壌・地下水の汚染処理技術
第3章 環境と経済
経済活動と環境問題 環境経済学の成立(環境と経済の対立)
 経済活動からみた環境とは(経済学による環境問題の解釈)
 持続可能な発展
環境経済と環境政策
 環境の価値分類
 自然環境の評価法
 環境政策の経済学的評価
 環境政策(環境対策費用の負担)持続可能な発展のための指標
 持続可能な社会の指標
 環境経済統合勘定
第4章 環境と倫理
人間は自然環境なしでは生きられない
社会環境一人間固有の環境世界一
自然環境・社会環境の豊かさとは
ニッチ・個性と豊かな自然・社会環境
職業倫理
日本人・欧米人の文化と自然環境
【参考・引用文献】
 索 引

内容説明

もはや無関心ではいられない!知ることから始める地球環境の保護。

目次

第1章 環境問題の基礎知識(化学的汚染と有機汚染;光・熱と環境および食物連鎖・生物濃縮;水と環境 ほか)
第2章 さまざまな環境問題(水域の環境;大気圏の環境;地下・土壌の環境)
第3章 環境と経済(経済活動と環境問題;環境経済と環境政策;持続可能な発展のための指標)
第4章 環境と倫理(人間は自然環境なしでは生きられない;社会環境―人間固有の環境世界;自然環境・社会環境の豊かさとは ほか)

著者等紹介

有田正光[アリタマサミツ]
中央大学大学院理工学研究科博士課程満期退学(1979)。工学博士(1983)。東京電機大学理工学部建設工学科教授

石村多門[イシムラタモン]
東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻(博士課程)満期退学(1991)。東京電機大学理工学部理工学部一般教養系列助教授

白川直樹[シラカワナオキ]
東京大学大学院工学系研究科博士課程中途退学(1998)。東京大学大学院工学系研究科助手
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