サッカーフィットネスの科学―科学的分析に基づいたトレーニング

サッカーフィットネスの科学―科学的分析に基づいたトレーニング

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  • サイズ A5判/ページ数 169p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501615802
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C1075

出版社内容情報

Jリーグ発足後,日本代表,オリンピック代表,ユース代表と日本は世界レベルで活躍できるようになりました。ことに日本代表はワールドカップ98フランス大会アジア地区最終予選を突破し,世界のサッカー先進国の仲間入りをした感があります。しかしながら,この予選で日本代表は苦戦の連続で一時予選突破が危ぶまれるところまで追い込まれました。4年前の‘98アメリカ大会予選でもロスタイムに失点をし,W杯出場を逃したいわゆる「ドーハの悲劇」といわれている苦い経験もありました。国際試合での真剣勝負の厳しさを改めて実感したW杯予選でした。今後,‘98フランス大会,日韓で開催される2002年のW杯に向けさらによい成績を残すには,技術の高さはもとより90分間戦い抜くためのフィットネス強化も重要になってきます。ただ,フィットネストレーニングといっても単に疲労困ぱいするまでトレーニングすれば良いというものではありません。間違ったトレーニングでは無駄な時間を使うばかりか,故障を起こしたり,サッカーに対する情熱を失わせることさえあります。サッカーの特徴を知り,ゲームで要求されるフィットネスを科学的に効率よくトレーニングすることが最良の方法です。心身の成長やレベルに応じた間違いのないトレーニングこそ,日本全体のレベルアップにつながるのです。
 そこで今回の「サッカーフィットネスの科学」は,サッカーのゲームで要求されるフィットネスを分析し,そのトレーニング方法について執筆することになりました。.本書はゲームの分析データと,これに基づいて行われているJリーグのトップ,ユースチームのトレーニング方法が豊富に示されています。「いかに効率よくしかも安全にトレーニングするか」というプレーヤーやコーチの要求にお答えするものであり,ぜひ参考にしていただきたいと考えています。
 最後に前著「サッカーおもしろ科学」,「サッカーゴールへの科学」に続き,選手強化のために重要な要素の一つであるフィットネスについて,出版の機会を与えてくださった東京電機大学出版局の岩下行徳氏ならびに橘内文氏のご好意に対し,心より感謝申し上げる次第であります。
 平成9年11月吉日             著者記す
大橋 二郎・池田 誠剛・沼澤 秀雄・掛水 隆

第1章 トレーニングの科学的原理
1-1 トレーニングの定義
1-2 トレーニングの基本原則
1-3 トレーニングの分類
1-4 トレーニングの目的
1-5 超回復理論
1-6 トレーニングと栄養
1-7 トレーニング時の水分摂取
1-8 発育発達に応じたトレーニング
(1)小学生のトレーニング
(2)中学生のトレーニング
(3)高校生のトレーニング
(4)大学生、成人のトレーニング
1-9 サッカー選手の体力の評価と目標値
第2章 科学的分析からサッカーのフィットネスを見る
2-1 ゲーム中のプレーの種類
2-2 アウトオブプレーとインプレータイム
2-3 移動距離からみたサッカーの特徴
2-4 移動距離からみたポジションの特徴
2-5 サッカー選手の移動スピード
第3章 科学的分析に基づいたフィットネストレーニング
3-1 ボールを使わないフィットネストレーニング
1)ボールを使わないフィットネストレーニングの方法
2)選手のコンディション
3)ボールを使わないフィットネストレーニングの工夫
4)ボールを使わないフィットネストレーニングの実際
(1)レジスタンストレーニング
① フリーウェイト
② マシントレーニング
③ ゴムバンドを用いたトレーニング
(2)パワートレーニング
① 自転車エルゴメータ
② メディシンボール
(3)スピードトレーニング
① 変形ダッシュ
② 加速走
③ 牽引走
(4)プライオメトリクストレーニング
① ボックスを使ったプライオメトリクス
② ハードルを使ったプライオメトリクス
③ バウンディング
(5)エンデュランストレーニング
① ランニング
② インターバルトレーニング
③ LSD
④ サーキットトレーニング
3-2 ボールを使ったフィットネストレーニング
1)ボールを使ったフィットネストレーニングの長所と短所
2)ボールを使ったフィットネストレーニングの注意点
(1)トレーニングの適応性
(2)トレーニングの条件設定
(3)グラウンドのコンディション
(4)選手のコンディション
(5)選手のモチベーション
(6)選手のレベル
3)ボールを使用したフィットネストレーニングの実際
(1)パストレーニング
(2)ドリブルトレーニング
(3)パス・ドリブルコンビネーショントレーニング
(4)ポジション特性を活かしたトレーニング
(5)システムを考慮したトレーニング
(6)ゲーム形式トレーニング
① 3チームでのボールキープ
② フリーウィング付きゲーム
③ マンツーマンゲーム
④ フリーマン付きボールキープ
⑤ 3チームによるゲーム
(7)遊びの中でのトレーニング
① コーン争奪戦
② 背面ゴールゲーム
③ パスゴールゲーム
④ ヘディングゲーム
⑤ ガビア
⑥ サッカーバレー

内容説明

本書は、サッカーのゲームで要求されるフィットネスを分析し、そのトレーニング方法について執筆。ゲームの分析データと、これに基づいて行われているJリーグのトップ、ユースチームのトレーニング方法が豊富に示されている。

目次

第1章 トレーニングの科学的原理(トレーニングの定義;トレーニングの基本原則;トレーニングの分類 ほか)
第2章 科学的分析からサッカーのフィットネスを見る(ゲーム中のプレーの種類;アウトオブプレーとインプレータイム;移動距離からみたサッカーの特徴 ほか)
第3章 科学的分析に基づいたフィットネストレーニング(ボールを使わないフィットネストレーニング;ボールを使ったフィットネストレーニング)

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