無限―その哲学と数学

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無限―その哲学と数学

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  • サイズ A5判/ページ数 407p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501614904
  • NDC分類 410.1
  • Cコード C1010

内容説明

本書の目的は、一般的に云えば、無限を理解することである。そのために私は、西欧の哲学者達が、2千5百年ほど前に初めて無限に注意を向けて以来、無限について何を思索してきたかを素描した。まず最初に彼らの思索の歴史を辿ることによって、彼らが伝承してきた洞察から一つの一貫した絵を仕上げようと考えたのである。

目次

序章 無限のパラドクス
1章 古代ギリシアの思想
2章 アリストテレス
3章 中世とルネサンス
4章 微積分学
5章 合理論者と経験論者
6章 カント
7章 カント以後の無限の形而上学
8章 無限の数学とカントールの衝撃
9章 カントールの衝撃に対する反応
10章 超限数学
11章 レーヴェンハイム‐スコーレムの定理
12章 ゲーデルの定理
13章 語ることと示すこと
14章 無限の査定、歴史の見直し
15章 人間の有限性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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【★★★☆☆】原著'93年。思想史(~9章)とそれを基にした分析(~15章)。 数学的無限(≒可能的無限)と形而上学的無限(≒現実的無限)が軸。さらっと読み流して「この終わりのない自然数の集合をひとつの<集合>と見るとまたそれも<集合>の<集合>に囚われるってのは、独我論で出てくることばの公共性/私秘性と同類の問題だなぁ」とかいう風に見てたのであれだが、数学的な議論も多いわりに数式はほとんど出てこず丁寧に論が進むので長さと重さの割りには取り組みやすいか。記述に濃淡があって難しいけど。2012/12/19

@を

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無限の問題を徹底して有限性の自意識と関連させながら考察している。原文におけるinfinite/unlimitedとfinite/limitedを時おり区別なく「無限」「有限」と訳しているのがとても惜しい。ムーア自身が、同義で用いるときもあるので無理もないが。2018/05/15

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