目次
第1章 オークション理論とは?
第2章 ゲーム理論の基礎
第3章 繰り返しゲームとゲーム木探索
第4章 オークションの基礎
第5章 オークションの発展:組合せオークション/ダブルオークション
第6章 関連図書
著者等紹介
横尾真[ヨコオマコト]
学歴:東京大学工学部電子工学科卒業(1984)。東京大学工学系研究科電子工学専攻修士課程修了(1986)。博士(工学)、東京大学大学院工学系研究科電子情報専攻(1995)。職歴:日本電信電話株式会社(1986‐2004)。ミシガン大学the Department of Electrical Engineering and Computer Science客員研究員(1990‐1991)。九州大学大学院システム情報学研究院知能システム学部門教授(2004‐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
40
映画・「男はつらいよ」シリーズで、寅さんこと、車寅次郎が、縁日の出し物として「バナナの叩き売り」をしているシーンがあります。寅さんの口上にのせられた見物人は、最初につけられたバナナの価格をどんどん下げていきます。そして十分に下がったところで、寅さんが周りを見回して、ストップをかけます。その時点で、バナナの価格はその最も低い価格で落札されます。邦画が好きな人にとっておなじみのシーンですが、このシーンをミクロ経済学風に説明すると寅さんは、「オランダ型」と言われるオークションを行っている、ということになります。2013/01/27
バナナフィッシュ。
5
ゲーム理論の応用編を学びたいと思い、この本を手に取った次第。相手の出した手が分かり、そして交互に順番を変えるなら、そのゲームは一手目で勝負は決するとのこと。つまりAIが全ての手を計算出来るように進化した未来では、打った瞬間にもうお前は死んでいる状態になるということです。2017/01/06
kusano
2
序盤のゲーム理論パートはともかく,ゲーム木探索の章は単体で見れば面白いと言えば面白いものの,全体の中でどういう役割があったのかよくわからない (後で出てくるわけでもない).オークション理論という分野において,どういうふうな問題があって,どういう解決策があって,どういう不可能性があるのか,ということについては例示もしながら丁寧に説明をしている (いささか著者の専門に寄り過ぎかもしれないが).理解するためというよりは知るための本だった.2014/02/06
金糸雀
2
全て中途半端でわかりにくい。オークションだけなら坂井先生の『マーケットデザイン入門』の前半で十分
Empirestar
2
オークションの理論の入門書。著者は情報科学の人のため、オークションシステムの実装に関して情報科学の立場より理論的な考察を行っている本である。数理的な基礎を学ぶ人はクリシュナ、ミルグロムあたりのテキストを読んで勉強すべし。とはいえ、十分入門書としてはよく書かれた本である。2009/02/20