インターネットの知的情報技術<br> 情報社会とデジタルコミュニティ―インターネットの知的情報技術

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インターネットの知的情報技術
情報社会とデジタルコミュニティ―インターネットの知的情報技術

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  • サイズ A5判/ページ数 144p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501534905
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3004

内容説明

わが国における知識処理の第一線の研究者により、インターネット時代に有望な知的情報処理技術の応用領域について述べた本。一般のビジネスマンや文系の大学生などのインターネット初学者にもできるだけ直観的に理解できるように、具体的な方法と豊富な応用例を基にして、わかりやすく書かれている。

目次

第1章 予兆発見とそのマネジメント(予兆・チャンスの発見と利用;予兆発見・チャンス発見とは ほか)
第2章 インターネットとデジタルミュージアム(ミュージアムとインターネット;インターネット上のバーチャルミュージアム ほか)
第3章 ネットワークコミュニティの形成支援/語らい支援(情報社会におけるコミュニティ支援;コミュニティ支援に必要なこと ほか)
第4章 知的インターネット技術を用いた教育(インターネットと教育;ネットワークによる遠隔教育 ほか)

著者等紹介

大沢幸生[オオサワユキオ]
東京大学工学部電子工学科卒業(1990)。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(1992)。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(1995)。現在、筑波大学ビジネス科学研究科助教授。兼・科学技術振興事業団さきがけ21研究員

角康之[スミヤスユキ]
早稲田大学理工学部電子通信学科卒業(1990)。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(1995)。現在、ATRメディア情報科学研究所主任研究員

松原繁夫[マツバラシゲオ]
京都大学工学部精密工学科卒業(1990)。京都大学大学院工学研究科修士課程修了(1992)。京都大学博士(情報学)(2001)。現在、日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所主任研究員

西村俊和[ニシムラトシカズ]
京都大学工学部情報工学科卒業(1990)。京都大学大学院工学研究科博士後期課程単位認定退学(1995)。京都大学博士(工学)(1995)。現在、立命館大学理工学部情報学科助教授

北村泰彦[キタムラヤスヒコ]
大阪大学基礎工学部情報工学科卒業(1983)。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(1988)。現在、大阪市立大学大学院工学研究科電子情報系専攻助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

 現在のコンピュータの元祖ともいえるENIAC (Electronic Numerical Integrator and Calculator)がエッカートとモークリーらの手によって完成したのは1946年のことである.ENIAC開発の目的は弾道方程式を計算することにあった.当時の米国陸軍では砲弾の落下位置を爆薬の量,大砲の角度や特性などから求める弾道表を大量に作る必要があり,その計算のために高速な計算機を必要としていたのである.3年弱の開発期間をかけて完成したものは真空管約18000本,消費電力140KW,重量30トンの巨大コンピュータであった.
 これ以来,コンピュータは急速な発展をし続けた.計算の高速化,記憶の大容量化は実世界における様々な計算を機械処理可能にした.当初,最も大きな需要があったのはビジネス計算であった.そして企業の情報化とともに成長を遂げたのが,その名のとおり,IBM(International Business Machine)のコンピュータであった.
 コンピュータのもう一つの発展要因はダウンサイジングと低価格化にある.アップルをはじめとするパーソナルコンピュータの出現はコンピュータの個人所有を可能にした.これはコンピュータ産業の成長を急激に加速した.そしてコンピュータの用途も,単なる計算から,ワードプロセッシングやエンタテイメントへと大きくひろがった.
 そしてさらに,コンピュータはネットワーク化されることにより,新たな発展を遂げようとしている.コンピュータネットワークの発端は1970年にわずか4台のコンピュータを接続することから開始された米国のARPAネットワークにさかのぼることができる.その後,米国国防省の資金援助によって大学や研究所のコンピュータが次々と接続され,そのネットワークは米国全土に広がるようになった.さらにARPAネットワークは地域ネットワークを結ぶ幹線ネットワークとしての役割が強くなり,現在では地球規模で無数のコンピュータを相互接続するインターネットへと発展している.

 以上のようにコンピュータとネットワークを中核とした情報技術はわずか半世紀の間に格段の進歩を遂げてきた.当初軍事目的のために開発された30トンの巨大コンピュータが,持ち運び可能なぐらいに軽量化され,さらに世界中の人々と自由に情報交換を行う道具にまで進化したのである.
 それでは今後の情報技術はさらにどのように発展してゆくであろうか?これに答えることは容易ではないが,二つの方向性を予想することができる.これまでの情報技術の発展が計算の高速化,記憶の大容量化,小型化,通信能力といったハードウェア中心になされてきたのに対し,今後はソフトウェアを中心とした発展がより重要になるであろう.そしてそのソフトウェアの高度化を支える中核的な技術が人工知能をベースとした知的情報処理技術であるといえる.
 もう一つの方向性は社会システムとしての発展である.当初のコンピュータネットワークでは遠隔ログインやファイル転送が主要な利用目的であったのに対し,インターネットでは電子メールやWorld Wide Webなど利用者間での情報交換が主要な目的となっている.これらは個人ベースでのコミュニケーションを支える有効な手段となっているが,今後はコミュニティベースでの多対多コミュニケーションを支援する社会システムとしての技術がより重要になると予想される.
 本書「情報社会とデジタルコミュニティ」は,このような背景から,「インターネットの知的情報技術シリーズ」の展望編として,わが国における知識処理の第一線の研究者により,インターネット時代に有望な知的情報処理技術の応用領域について述べたものである.本書は一般のビジネスマンや文系の大学生などのインターネット初学者にもできるだけ直観的に理解できるように,具体的な方法を豊富な応用例を基にしてわかりやすく書くように心がけたつもりである.よって,読者はインターネットに関するごく基本的な知識さえあれば,本書を読むことにより,現在における本質的な課題,それに対する人工知能を初めとする知的処理の取り組み,そして,今後インターネットが進んでいく方向を把握することができるだろう.

 大澤幸生(筑波大学)による第1章「予兆発見(Chance Discovery)とそのマネジメント」ではインターネットなどを通して提供される膨大な情報の中から,利用者の意思決定に重要な予兆やチャンスを発見する技術について述べられている.この技術はWeb情報からの新しいコンセプトの発見,マーケティング,株式投資,地震予知などの分野に応用することが期待され,その基本技術としてKey Graphについて解説がなされている.
 角康之(ATR)による第2章「インターネットとデジタルミュージアム」ではインターネット上の社会メディアの一つとしてのデジタルミュージアムについて述べられている.さまざまなデジタルコンテンツをインターネット上で閲覧可能にするバーチャルミュージアム技術だけでなく,実世界の博物館を情報技術によって強化,拡張するデジタルミュージアムの実例を,筆者らが開発したC-MAPシステムを中心に紹介している.
 松原繁夫(NTT)による第3章「コミュニティ支援」はネットワークを介してつながれた人々の集まりであるネットワークコミュニティを支援するコミュニティウェアについて述べている.コミュニティウェアは出会いの支援,語らいの支援,蓄積情報に対する情報統合の支援を行うことが主な目的となり,筆者らが開発したCommunity OrganizerとCommunity Boardについての解説がなされている.
 西村俊和(立命館大学)と北村泰彦(大阪市立大学)による第4章「知的インターネット技術を用いた教育」はネットワークと知的情報処理技術を用いた教育システムについて述べている.本章はネットワークによる新たな教育形態の実現,人工知能技術による教育活動の支援,ヒューマンインタフェース技術によるインタラクションの活性化の観点から,それぞれに関する具体的な事例を紹介している.

 さて,本シリーズは関西文化学術研究都市けいはんなプラザにおける学術交流の一環として行われた知的情報統合研究会の活動を通して生まれたものである.この研究会を積極的に支援していただいた株式会社けいはんなの皆様にこの場を借りてお礼申し上げる.最後に,本書において,図や表の引用に快く応じて頂いた多くの研究者の方々にもお礼を申し上げる.

2002年6月
北村泰彦
山田誠二

第1章 予兆発見とそのマネジメント
1.1 予兆・チャンスの発見と利用
 1.2 予兆発見・チャンス発見とは
 1.3 意識していなかった要因を見つける
 1.4 チャンス発見の応用場面
  1.4.1 WWWからの意義ある新コンセプト発見
  1.4.2 マーケティングにおける販売戦略
  1.4.3 株式市場における投資戦略
  1.4.4 地震における危険断層発見
  1.4.5 医療における応用対象
 1.5 チャンス発見手法の入口:キーワード抽出法KeyGraph
  1.5.1 KeyGraph:主張にこだわるキーワード抽出
  1.5.2 KeyGraphによるチャンス/リスク発見のいくつかの例
 1.6 WWWリンク構造から社会の動く引き金を発見する
  1.6.1 予兆の発見
  1.6.2 予兆発見アルゴリズム
  1.6.3 システムの動作例
 1.7 まとめ
 参考文献
第2章 インターネットとデジタルミュージアム
2.1 ミュージアムとインターネット
 2.2 インターネット上のバーチャルミュージアム
  2.2.1 バーチャルミュージアムの基本形態
  2.2.2 Web3Dの技術
  2.2.3 パノラマ画像を利用した簡易的な仮想展示空間
  2.2.4 インタラクティブなWebコンテンツ
  2.2.5 バーチャルミュージアムの具体例
  2.2.6 バーチャルミュージアムを支えるその他の技術
 2.3 未来のデジタルミュージアム:事例の紹介
  2.3.1 東京大学デジタルミュージアム
  2.3.2 作品制作への参加:インタラクティブアート
  2.3.3 メタミュージアム
 2.4 C-MAP:Context-aware Mobile Assistant Project
  2.4.1 携帯パソコンを利用した展示見学ガイドシステム
  2.4.2 携帯ガイドシステムと情報キオスクの連携
  2.4.3 見学の足跡情報を利用したサービス
      -知識メディアとしてのミュージアム実現のために
 2.5 デジタルミュージアムの今後
  2.5.1 ミュージアムに必要な三つの“A”
  2.5.2 コミュニティの拠り所としてのデジタルミュージアム
 参考文献
第3章 ネットワークコミュニティの形成支援/語らい支援
3.1 はじめに
 3.2 コミュニティ支援に必要なこと
  3.2.1 コミュニティ対チーム
  3.2.2 ネットワーク対実空間
 3.3 コミュニティ支援の関連研究
  3.3.1 出会いの支援
  3.3.2 語らいの支援 -情報視覚化-
  3.3.3 情報統合の支援
 3.4 コミュニティ作りの支援
  3.4.1 これまでのツールの問題点
  3.4.2 隠れたコミュニティを見えるようにする技術
  3.4.3 見えるようにすることの効果
 3.5 語らいを理解しやすくする支援
  3.5.1 これまでのツールの問題点
  3.5.2 語らい状況を見せる技術
  3.5.3 見せることの効果
 3.6 語らいに参加しやすくする支援
  3.6.1 これまでのツールの問題点
  3.6.2 参加の敷居を下げる技術
  3.6.3 評判による見え方の変化
 3.7 まとめ
 参考文献
第4章 知的インターネット技術を用いた教育
4.1 インターネットと教育
 4.2 ネットワークによる遠隔教育
  4.2.1 放送大学
  4.2.2 スペースコラボレーションシステム
  4.2.3 WIDE University School of Internet
 4.3 教育支援のための知的システム
  4.3.1 SCHOLAR
  4.3.2 WEST
  4.3.3 Webによる自学自習システム
 4.4 モバイルコンピューティングを利用した講義資料配付システム
 4.5 キャラクタを用いた教師エージェント
  4.5.1 Webシステムと教育
  4.5.2 教師エージェント
  4.5.3 Adele
 4.6 まとめ
 参考文献
用語集
索引