感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki Nakajima
0
若き日の道元禅師が宋の国に渡り放浪の果てに、正師如浄禅師と出会い修行を積んだ時の如浄禅師の教えの記録です 宝慶とは当時の宋の国の元号です 後に悟りに至り帰国後曹洞宗（当時は宗派を名乗っておられませんでしたが）の開祖として大本山永平寺を開き、その教えが７５０年後の今日まで伝えられて居ます この当時の学びが、後の著作普勧坐禅儀や正法眼蔵に書かれ、曹洞宗の教えとして現在も生きて居ます 人生に良い出会いは本当に大切と感じました2009/09/22
naagita
0
最初に読んだのは大学時代だから、もう20年近いつきあいになる本。折に触れ何度も読み返して、そのたびに発見がある。道元の思想の「難解さ」のほとんどは、宝慶記の記述を踏まえることで非常にクリアになる。道元の問題意識のほとんどは、本書を読めばストンと「解る」のである。原文（漢文）と読み下し、平易な訳と詳細な注釈を加えた本書は、無人島に「日本仏教の本」を一冊だけ持っていけるならば、ぜひかばんに放り込みたい。2009/08/15
