出版社内容情報
イラン・イラク戦争やベトナム戦争に次ぐ規模であったにも関わらず、エリトリア独立を巡ってエチオピア含む「アフリカの角」で半世紀にわたり繰り広げられた紛争について知るものは少ない。本書は第二次大戦前のイタリア・アビシニア戦役から2000年に終結した最終決戦、バドメの戦い以降までを纏めた『ETHIOPIAN-ERITREAN WARS』を和訳した、本紛争に関する唯一かつ一級の邦語資料だ。両軍の元将校や兵士たち、そして匿名で寄せられた鮮烈な証言の数々を、本邦初公開のものを含めた200枚以上の写真やイラストと併せて152ページにわたって紹介。十数点の地図/戦況図を見やすく一新したほか、原書のモノクロ画像の大部分をカラー掲載するなど和訳版ならではの特典も。当時最新鋭のソ連製戦闘機同士の空中戦や、反乱軍が体制に対して一大攻勢を仕掛けた「フェンキル作戦」といった、手に汗握るコンテンツを盛り込んだ必読の一冊だ。
内容説明
大規模な機甲戦、Su‐27 vs.MiG‐29ドッグファイト、そして首都をめぐる攻防…誰も知らない激戦がアフリカにはあった!
目次
エチオピアの伝統的軍隊の衰退
ネグスからデルグへ
エリトリアとティグレの反政府勢力
1970~1980年代のエチオピア国軍
エリトリアへの反撃
レッドスター戦役の興亡
アファベトへの道
ティグレをめぐる戦い
迫りくる厄災
デルグ滅亡とエリトリアの自由
戦後の再建
バドメ戦争
著者等紹介
フォンタネッラズ,エイドリアン[フォンタネッラズ,エイドリアン] [Fontanellaz,Adrien]
スイス人の軍事史研究家。幼時より軍事史に熱中してきた彼は、やがて研究対象を現代の紛争へと絞るようになった。彼は「軍事的歴史および展望センターの科学委員会」の会員で、『ルヴュ・ミリテール・スウィッセ』誌とフランス語軍事史雑誌に頻繁に寄稿している。またフランス語軍事史ウェブサイト「L’autre cot´e de la colline」の協同主催者兼定期投稿者でもある
クーパー,トム[クーパー,トム] [Cooper,Tom]
オーストリア人の航空戦アナリスト兼歴史家。世界規模の物流ビジネスでキャリアを積むうちに中東とアフリカに人脈を築き、小規模で知名度の低い空軍と紛争についての分析と著述に専念するようになった。エジプト、イラン、イラク、シリアといった中東と、アフリカおよびアジア各国の空軍を専門とするスペシャリスト。様々な防衛関係専門出版物の定期寄稿者としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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印度 洋一郎