出版社内容情報
日本海軍が太平洋戦争中に輸送任務用に建造したのが
「丁型」と呼ばれる12隻の伊号第361型潜水艦でした。
大戦末期となる昭和19(1944)年に続々と竣工したこれらの潜水艦は、
太平洋の各地の島々に孤立した日本陸海軍部隊に食料や弾薬を送り届け、
一部は人間魚雷「回天」の母潜となり、攻撃任務に就きました。
本書では同型艦12隻の活躍を1艦ずつ紹介し、その乗員たちが時には
自らの命と引き換えに同胞を救った歴史を現代に伝えるものです。
内容説明
敵中突破!絶海の孤島へ「希望」を送り届けた輸送潜水艦たちの航跡を追う。作戦輸送と航空作戦、そして回天特攻を通して見る。手塩にかけて育てた一撃必殺の魚雷を取り上げられた彼らは、代わりに食料や物資を背負わされて敵中突破、太平洋各地の島々に孤立した味方将兵のもとに向かう。顧みられることのない輸送任務に黙々と邁進し、一部は人間魚雷『回天』の母潜となって攻撃任務に就いた丁型潜水艦12隻の戦いを現代に伝える。
目次
海底の伊号第366潜水艦
丁型潜水艦の形状を探る
伊363潜を偲ぶ―呉海軍墓地
プロローグ 日本海軍「丁型」潜水艦概説
伊号第361潜水艦
伊号第362潜水艦
伊号第363潜水艦
伊号第364潜水艦
伊号第365潜水艦
伊号第366潜水艦
伊号第367潜水艦
伊号第368潜水艦
伊号第369潜水艦
伊号第370潜水艦
伊号第371潜水艦
伊号第372潜水艦
著者等紹介
吉野泰貴[ヨシノヤスタカ]
昭和47年(1972年)9月、千葉県生まれ。平成7年3月、東海大学文学部史学科日本史専攻卒。在学中から海軍航空関係者への取材をはじめ、とくに郷土である千葉県に関係の深い航空部隊の研究を行なってきた。現在は都内の民間会社に勤務のかたわら調査活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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