内容説明
全周囲360°どこからでも鑑賞可能、あらゆる角度からいくつもの物語が読み取れることがコンセプトである円形劇場。その構造からも分かるように、そこには常に鑑賞者の視線が意識され、WildRiver荒川直人の行なうディテール再現や電飾などの工程は常にその目線から行なわれる。見る者を驚かせ、楽しませるという見地から作られた異色のダイオラマ。実物のディテールを再現すること自体が目的化したスケールモデルとは一味違う、「見る者を楽しませる」というシンプルな方法論で製作された情景作品たちを心行くまで味わってほしい。
目次
1 空(“White Breath”白い吐息―(1/72メッサーシュミットBf110G‐4)初出『スケールアヴィエーション』2006年7月号(通巻第50号)
“Breezin”静波風齢―(1/48三菱F1M2零式水上観測機11型)初出『スケールアヴィエーション』2009年5月号(通巻第67号)
“Air Brake”深森乃雨―(1/48グラマンOV‐1A/JOV‐1Aホーク偵察/攻撃機)初出『スケールアヴィエーション』2009年3月号(通巻第66号) ほか)
2 陸(“The desert covered wagon platoon”砂漠の幌馬車隊―(1/72M2A2 ODSブラッドレー)初出『アーマーモデリング』2004年12月号(通巻第62号)
“Black Roar”黒き怒号―(1/72UH‐60A“Desert Hawk”)初出『アーマーモデリング』2005年5月号(通巻第67号)
“Holiday of Mekong River”メコンの休日―(1/72アメリカ海軍PBR31 Mk.2ビバー)初出『アーマーモデリング』2005年10月号(通巻第72号) ほか)
3 海(“The hiding place of Leviathan”海龍隠家―(1/700日本海軍潜水艦伊400)2004ピットロードコンテスト金賞作品初出『モデルアート』2005年7月号(通巻第684号)
“Marine citadel”海上牙城―(1/700アメリカ海軍航空母艦イントレピッドCV‐11)初出『モデルアート「プラモ・マニュアル」シリーズ5 教えて!空母プラモの作り方』
“A fort without water”水無き砦―(1/200U‐boat type 9 B)初出『モデルアート』2007年7月号(通巻第728号) ほか)
荒川流ダイオラマの要はシチュエーションとエンタメ性にあり(WildRiver荒川直人;金子辰也;MAX渡辺)
著者等紹介
荒川直人[アラカワナオト]
’60年北海道生まれ。画像処理ソフト「ADOBE Photoshop」の黎明期に日本で初めてPhotoshopのプラグインを開発、「WildRiver SSK」シリーズなど数多くのプラグインソフトをリリースした。プラグインメーカーとしては海外でも評価が高く、’96年には自らプログラムしたプラグインがアメリカで“Best Photoshop Plugin of the year”など賞も受賞しているほどの元プラッガー&フォトショッパーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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