内容説明
第二次大戦時の日本軍にも空挺部隊が存在した。本書は、この知られざるエリート部隊について、創設の経緯、装備編成から運用の軌跡に至るまでをコンパクトにまとめて、わかりやすく紹介する。特に旧帝国陸軍の挺進連退、あるいは旧帝国海軍落下傘部隊としての横須賀第一・第三特別陸戦隊の1942年初頭の活躍を中心に、1944‐45年の最後の戦いまでを、米軍の戦時情報資料をもとに、なおかつその不備を正しながら追いかける。珍しくも貴重な写真、精密な再現イラストを交えて、戦史の陰に埋もれた精鋭部隊の足跡に迫った好著。
目次
序章
第1章 編成
第2章 火器と装備
第3章 1942年の空挺作戦(AIRBORNE OPERATION,1942;横須賀第一特別陸戦隊によるメナド降下作戦;横須賀第三特別陸戦隊によるクーパン降下作戦;作戦の経過 ほか)
第4章 1944~45年の空挺作戦(AIRBORNE OPERATIONS,1944‐45;レイテ作戦OPERATION ON LEYTE;薫空挺隊、1944年11月The Kaoru Airborne Raiding Detachment,Novemver 1944;第二挺進団、1944年12月The 2nd Raiding Brigade,December 1944 ほか)
巻末イラスト解説
著者等紹介
ロトマン,ゴードン・L.[ロトマン,ゴードンL.][Rottman,Gordon L.]
1967年にアメリカ陸軍入隊、特殊部隊に志願。火器特技兵として訓練を終了する。1969‐70年は第5特殊部隊群勤務でヴェトナムに。その後は空挺歩兵部隊、長距離偵察部隊を経て情報部門に所属、勤続26年で退役。統合準備訓練センターの特殊作戦部隊シナリオ・ライターを務めた後、フリーランスのライターとなって現在に至る。テキサス州サイプレス在住
滝沢彰[タキザワアキラ]
1954年生まれ、東京大学で歴史学を専攻。コンピューター・プログラマーとしてウォー・ゲームの開発に携わる。現在は旧日本陸軍の研究に専念、関連のウェブサイトを運営するほか、日本戦車研究グループ「j‐tank」のメンバーに名を連ねる。妻と東京在住
チャペル,マイク[チャペル,マイク][Chappell,Mike]
1952年から22年に渡ってイギリス陸軍歩兵科に勤務、10代の一兵卒からスタートして、連隊付曹長で退役する。ミリタリー関係のイラストレーター兼ライターとして世界的名声を得た後は、オスプレイ刊の多数の書籍に、その両方の立場から携わっている。近年はフランス在住
フック,アダム[フック,アダム][Hook,Adam]
グラフィック・デザインを学び、1983年からイラストレーターとして活動を始める。精密な歴史的復元画を得意とし、オスプレイ刊のアステカ文明、ギリシア文明、アメリカ南北戦争、アメリカ独立戦争などをテーマにした書籍にイラストを提供している。その作品は各種の出版物や展覧会などを通じて、世界的評価を得ている
九頭龍わたる[クズリュウワタル]
明治大学文学部卒、翻訳家。守備範囲は戦争ノンフィクション、冒険小説、現代イギリス小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。