内容説明
“ティーガーが十字を切ったらあんたは黒こげさ”―鍵穴のような隙間を覘いて鋼鉄の塊をあやつり、泥まみれになって奮闘した独ソ両軍戦車エースをクローズアップ、その戦果と肉声を紹介する。第二次大戦の戦車エースとしてまず名が上がるのは、ミヒャエル・ヴィットマンをはじめとする、ティーガーのエースだろう。一方で、ソ連軍の戦車エースはこれまで西側でほとんど紹介されてこなかった。本書は「ドイツ軍戦車エース」と「ソ連軍戦車エース」の二部構成で、独ソ双方の人物と戦場のエピソード、証言を掲載。両軍が主張するありえない戦果のからくりにメスを入れ、戦車兵の戦攻と悲劇を追う。日本初公開写真・資料を多数掲載!写真109点、カラー塗装図収録。
目次
第1部 ドイツ国防軍のエースたち(ミヒャエル・ヴィットマン;ティーガー・エースたち;オットー・カリウスと第502重戦車大隊 ほか)
第2部 ソ連軍のエースたち(無名のプロフェッショナルたち―戦車とは集団で扱う兵器である;大祖国戦争のトップエース―ドミートリー・ラヴリネンコ;疑われた戦果 ほか)
塗装とマーキング
著者等紹介
コロミーエツ,マクシム[コロミーエツ,マクシム][Коломиец,Максим]
1968年モスクワ市生まれ。1994年にバウマン記念モスクワ高等技術学校(現バウマン記念国立モスクワ工科大学)を卒業後、ロシア中央軍事博物館に研究員として在籍。1997年からはロシアの人気戦車専門誌『タンコマーステル』の編集員も務め、装甲兵器の発達、実戦記録に関する記事の執筆も担当。2000年には自ら出版社「ストラテーギヤKM」を起こし、第二次大戦時の独ソ装甲兵器を中心テーマとする『フロントヴァヤ・イリュストラーツィヤ』誌を定期刊行中。最近まで内外に閉ざされていたソ連側資料を駆使して、独ソ戦の実像に迫ろうとしている
小松徳仁[コマツノリヒト]
1966年福岡県生まれ。1991年九州大学法学部卒業後、製紙メーカーに勤務。学生時代から興味のあったロシアへの留学を志し、1994年に渡露。2000年にロシア科学アカデミー社会学・政治学研究所付属大学院を中退後、フリーランスのロシア語通訳・翻訳者として現在に至る。マスコミ報道やテレビ番組制作関連の通訳・翻訳にも多く携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。