内容説明
太平洋戦争の行方を決定づけた激戦の地、硫黄島。攻略任務を一身に負う遠征部隊司令官ホランド・スミス海兵中将は「海兵隊史上、もっとも容赦なく、高い代償を支払った戦い」と評しているが、過去の激戦も霞むほど、硫黄島の戦いは凄惨だった。日本本土を往復するB‐29爆撃機の中継点にあたる硫黄島は、アメリカにとって喉から手が出るほど欲しい戦略的要地だった。しかし、2万名を超える硫黄島守備隊は、地下深くまで張り巡らされた迷路のような陣地で、海兵隊を待ちかまえていたのである。本書は、この戦いの実相や、その遠因から結末までを克明に記録している。
目次
戦いの遠因
両軍の指揮官
両軍の陣容
作戦計画
戦闘
戦いの余波
今日の硫黄島
年表
参考文献
付録
著者等紹介
ライト,デリック[ライト,デリック][Wright,Derrick]
「タラワ:死に至る地獄への道」(Windrow&Green´e,1997)、「硫黄島の戦い」(Sutton,1999)などの著作がある。少年時代を爆撃演習場の近くで過ごしたため、第二次世界大戦に興味を持つようになった。陸軍での兵役を終えた後、超音波関係のエンジニアとなる。4人の娘の父。引退後は妻と共にノース・ヨークシャー・ムーア近郊に暮らしている
ローリアー,ジム[ローリアー,ジム][Laurier,Jim]
ニューハンプシャー生まれ。1978年にコネチカット州のパイアー美術学校を優秀な成績で卒業後、絵画、イラストレーションの世界で優れた作品を発表し続けている。航空機と戦車を中心とした軍事全般に強い関心を持ち、アメリカ航空アーティスト協会、ニューヨーク・イラストレーター協会、アメリカ戦闘機エース協会の会員でもある
宮永忠将[ミヤナガタダマサ]
シミュレーションゲーム専門誌「コマンドマガジン」編集を経て、現在、ミリタリーライター、翻訳、フリー編集として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。