内容説明
1944年6月、V‐1飛行爆弾が最初に前線に配備されると、ヒットラーは英国に対する攻撃の開始を命じた。連合軍側にバズ・ボム(ブンブン爆弾)、ドゥードルバグ(アリジゴク)などの呼び名で知られたV‐1は、世界で最初の巡航ミサイルであった。本書はV‐1の初期の構想、配備部隊と戦歴、1944年のフランスにおける最初のV‐1攻撃作戦、「クロスボー」作戦に代表される連合軍側のさまざまな対抗策と、その後のアルデンヌ~バルジ攻防戦の時期に行われたV‐1による攻撃作戦など、すべての側面にわたって詳細に記述。米国のコピー版「JB‐2」「ルーン」と戦後のソヴィエトのいくつかの試みなど、外国で生まれたV‐1の派生型についても述べる。
目次
飛行爆弾の先祖たち
キルシュケルン・プログラム
Fi103ミサイルの改良型
連合国によるV‐1コピーの試み
著者等紹介
ザロガ,スティーヴン[ザロガ,スティーヴン][Zaloga,Steven]
ユニオン・カレッジで歴史学学士号、コロンビア・ユニヴァーシティで同修士号を取得した。彼はTael Group Corp.の上級アナリストであり、ミサイル・テクノロジーと生産の現在の発展状況について同社が刊行している業界誌、World Missiles Briefingの編集長である。同時に、Institute for Defense AnalysesのStrategy,Forces,and Resources Divisionの部外スタッフでもある。軍事テクノロジーと軍事史の著作が多数ある
ローリアー,ジム[ローリアー,ジム][Laurier,Jim]
ニュー・ハンプシャー州で出生。1978年にコネティカット州のパイアーズ美術学校を優等で卒業し、それ以降、フリーランスのイラストレーターとして活動を続け、さまざまな分野の作品の制作に当たっている。航空と戦闘車両の双方にわたり軍事をテーマに強い興味を持ち、American Fighter Aces Associationの特別会員、American Society of Aviation Artists,the New York Society of Illustratorsの会員である
手島尚[テシマタカシ]
1934年沖縄県南大東島生まれ。1957年、慶応義塾大学経済学部卒業後、日本航空に入社。1994年に退職。1960年代から航空関係の記事を執筆し、翻訳も手がける
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