出版社内容情報
カフカスの豊かな油田地帯をソ連から奪い、石油資源を確保、その後中近東方面へ進出するというヒットラーの野望を達成すべく、ドイツ軍は1942年7月「エーデルヴァイス」作戦を発動するが…。戦線の拡大に伴う兵力の決定的な不足、そしてソ連軍の頑強な抵抗のよりドイツ軍の作戦が失敗に終わるまでの独ソ両軍戦車部隊の戦闘活動を、最新の研究にもとづいて精細に再現。
内容説明
カフカスの豊かな油田地帯をソ連から奪い、石油資源を確保、その後中近東方面へ進出するというヒットラーの野望を達成すべく、ドイツ軍は1942年7月「エーデルヴァイス」作戦を発動するが…。戦線の拡大に伴う兵力の決定的な不足、そしてソ連軍の頑強な抵抗によりドイツ軍の作戦が失敗に終わるまでの独ソ両軍戦車部隊の戦闘活動を、最新の研究に基づいて精細に再現。日本初公開写真・資料を多数掲載!写真119点、カラー塗装図収録。
目次
第1章 1942年夏の南方面軍と北カフカス方面軍(1942年7月25日~8月17日)(ドイツ軍司令部の計画;ソ連軍指導部の計画 ほか)
第2章 カフカス分水嶺山麓の戦い(1942年8月18日~9月28日)(1942年8月のザカフカス方面軍の戦闘活動;マルゴベーク防衛作戦(1942年9月1日~28日) ほか)
第3章 1942年10月~12月のザカフカス方面軍の防衛戦(黒海部隊集団のトゥアプセー防衛作戦(1942年9月25日~12月20日)
北方集団部隊の戦闘活動 ほか)
塗装とマーキング
著者等紹介
コロミーエツ,マクシム[コロミーエツ,マクシム][Коломиец,Максим]
1968年モスクワ市生まれ。1994年にバウマン記念モスクワ高等技術学校(現バウマン記念国立モスクワ工科大学)を卒業後、ロシア中央軍事博物館に研究員として在籍。1997年からはロシアの人気戦車専門誌『タンコマーステル』の編集員も務め、装甲兵器の発達、実戦記録に関する記事の執筆も担当。2000年には自ら出版社「ストラテーギヤКМ」を起こし、第二次大戦時の独ソ装甲兵器を中心テーマとする『フロントヴァヤ・イリュストラーツィヤ』誌を定期刊行中。最近まで内外に閉ざされていたソ連側資料を駆使して、独ソ戦の実像に迫ろうとしている
スパシブーホフ,ユーリー[スパシブーホフ,ユーリー][Спасибухов,Юрий]
1966年、古来より武器・兵器の製造で有名な軍事産業都市トゥーラ生まれ。ロシア連邦戦略ロケット軍対破壊工作独立大隊勤務、チェンチェンでの軍事作戦に参加。現在は、モスクワ州クビンカに基地を持つ精鋭部隊、空挺軍第45連隊ロケット・砲兵兵器課副課長に在任中。その素顔は熱烈な戦車ファンで、特殊部隊勤務の後は機甲兵器をテーマに活発な執筆活動を始め、20点以上の記事や書籍を発表している
小松徳仁[コマツノリヒト]
1966年福岡県生まれ。1991年九州大学法学部卒業後、製紙メーカーに勤務。学生時代から興味のあったロシアへの留学を志し、1994年に渡露。2000年にロシア科学アカデミー社会学・政治学研究所付属大学院を中退後、フリーランスのロシア語通訳・翻訳者として現在に至る。マスコミ報道やテレビ番組制作関連の通訳・翻訳にも多く携わっている
斎木伸生[サイキノブオ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士課程修了。外交史と安全保障を研究、ソ連・フィンランド関係とフィンランドの安全保障政策が専門。現在は軍事評論家として、取材、執筆活動を行っている
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