出版社内容情報
新都市計画法制定50 年、
旧都市計画法制定100 年。
30 の論考から都市計画法制の役割と課題、そして今後を考える
内容説明
新都市計画法制定50年、旧都市計画法制定100年。30の論考から都市計画法制の役割と課題、そして今後を考える。
目次
都市計画の構造と構造転換
第1部 都市計画と都市計画法制の意義と歴史(都市計画と都市計画法制の意義;都市計画・都市計画法制の歴史)
第2部 都市計画法制の経緯と展望(都市の拡大・縮小と土地利用制度;都市基盤・空間の整備事業と都市計画;地区・街区の計画とマネジメント)
第3部 都市計画の基本構造と近未来の課題(都市計画の基本構造;都市計画の領域と新展開)
都市計画法制の転換の方向性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵐窟庵
7
新都市計画法制定50年、旧都市計画法制定100年の節目の年に行われたシンポジウムをまとめた本書では、従来の都市計画制度の成立過程や背景を整理しながら、現状の課題や制度と現実の乖離などを提示し、今後の都市計画の展望を提示するという大枠の元、各章で緑地や道路、地区計画など各項目に渡って細かく論じている。いずれも人口増加から人口減少に時代が移った今後に、計画からマネジメントへと、根拠も精度を上げながらより変化に柔軟で、各地域ごとの事情を反映した、多様な主体の参加する都市計画のあり方を見出そうとしている。2021/06/11
takahiroyama3
0
都市計画学会は、旧・新都市計画法制定から50年・100年を記念し、分野を牽引する専門家によるシンポジウムが複数回実施された。本著はその登壇者らが寄稿した論考の集合体。構成は総論と各論、過去と未来が整理し示される。都市計画は私権を制限する公権力であり、その公共性を示す必要がある。そして公共性は社会背景で「構造転換」する。ハーバーマスの名著「公共性の構造転換」に似たタイトルが付けられている理由に納得します。内容からは、改めて都市計画の「総合性」を認識させるものであった。2022/04/19