出版社内容情報
1941年の初め、イタリア軍の救援にバルカン半島へと向かったドイツ空軍のJU87急降下爆撃機部隊は、刃向かう者全てを粉砕。シュトゥーカが「ルフトヴァッフェ恐怖の兵器」であることを地上の、そして海上の連合軍将兵に思い出させたのだった。
内容説明
1941年の初め、イタリア軍の救援にバルカン半島へと向かったドイツ空軍のJu87急降下判撃機部隊は、刃向う者全てを粉砕。シュトゥーカが「ルフトヴァッフェ恐怖の兵器」であることを地上の、そして海上の連合軍将兵に思い出させたのだった。「恐怖の復活」!バルカン半島で、地中海で、北アフリカで敵の艦船と地上軍に猛攻を加えた急降下爆撃部隊の戦歴。
目次
1章 英国海峡からシチリア海峡へ
2章 「ピッキアテリ」
3章 「マリタ」作戦と「メルクール」作戦
4章 北アフリカ戦線
5章 南ヨーロッパでの作戦行動
著者等紹介
ウィール,ジョン[ウィール,ジョン][Weal,John]
英国本土航空戦を少年時代に目撃し、ドイツ機に強い関心を抱く。英空軍の一員として1950年代末にドイツに勤務して以来、堪能なドイツ語を駆使し、旧ドイツ空軍将兵たちに直接取材を重ねてきた。後に英国の航空誌『Air Enthusiast』のスタッフ画家として数多くのイラストを発表
手島尚[テシマタカシ]
1934年沖縄県南大東島生まれ。1957年、慶応義塾大学経済学部卒業後、日本航空に入社。1994年に退職。1960年代から航空関係の記事を執筆し、翻訳も手がける
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感想・レビュー
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YS-56
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急降下爆撃の凄まじさを恐怖のサイレンと共に世に知らしめたJu87。本書はその北アフリカ、地中海での戦いを詳細に語ってくれています。この戦線でJu87は陸軍への航空支援、艦船攻撃と(自軍が制空権を得ているならば)縦横無尽に飛び回って活躍しています。中でも、洋上航空兵力が殆ど展開されなかった地中海での艦船攻撃は英空母イラストリアス攻撃を始め、多くの戦果を挙げています。敵戦闘機に捕捉されると手もなくやられてしまいますが、その急降下爆撃の力は最後まで侮り難いものであったようです。2012/05/24