内容説明
英国艦隊と戦い、苛烈な夜間爆撃任務をこなしたユンカースJu88の西部戦線における幅広い活動を詳述。
目次
1章 1939‐40―「驚異の爆撃機」の時代
2章 1940‐43―試練の炎
3章 1944‐45―衰退と終末
著者等紹介
ウィール,ジョン[ウィール,ジョン][Weal,John]
英本土航空戦を少年時代に目撃し、ドイツ機に強い関心を抱く。英空軍の一員として1950年代末にドイツに勤務して以来、堪能なドイツ語を駆使し、旧ドイツ空軍将兵たちと交流を重ねてきた。英国の航空誌『Air Enthusiast』のスタッフ画家として数多くのイラストを発表
柄沢英一郎[カラサワエイイチロウ]
1939年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。朝日新聞社入社、『週刊朝日』『科学朝日』名編集部員、『世界の翼』編集長、『朝日文庫』編集長などを経て1999年退職、帰農
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感想・レビュー
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YS-56
2
始めは空軍元帥期待の高速爆撃機として。終焉は爆薬を積み無人となった「ミステル」として。Ju88は、そうして第二次世界大戦を戦いました。1940年の英国攻撃ではその高速を活かした夜間攻撃で損害も少なく(英国の夜間防空体制も満足なものではなかったようです。)することができました。しかし、1944年初頭、その攻撃は最早自らの大損害を覚悟しても尚、困難なものとなっていました。イギリスの空には、本物の『戦闘機より速い爆撃機』として誕生したモスキートの夜間戦闘機型が鉄壁の守りを展開していたのです。2012/05/27