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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
8
著者は門外漢と謙遜していますが、幼少の頃から漢字辞典を「写経(?)」しつつ諸橋轍次から三浦しをんまで幅広く慣れ親しみながらの漢字に対するインプット量は生半可なものではないでしょう。岩田先生も述べられているように、これまでになかった切り口での論考でとても面白く読みました。気になっていた御侍史・御机下問題や「印環細胞」の由来は40年ぶりに氷解した感じ。「これからの医学用語」はとても大事な問題で、これからも検討していかなければならないでしょう。128ページ小川鼎三先生の『医学用語の起り』11)は1)の誤植では。2022/05/31
Iwata Kentaro
5
献本御礼。めちゃくちゃ面白かった。過去に類書はないように思う。医学部なのに文学部の講義を聴講していたという漢字大好きの変態(褒めてます)が、漢字愛を全開にしてまとめた本が本書だ。今まで気になっていた漢字の成り立ちや経緯やそういった問題をほぼ網羅的にまとめており、とても勉強になりました。ただ、用語についてのスタンスはぼくと筆者はだいぶ違っている。ぼくは「使われる言葉が辞書に載る」派なので、言葉は下から上に上がっていくイメージ。著者は上から「正しい言葉」を決めていくべき派に近い。障害についてはヒャクパー同意2022/05/27
文狸
0
医師/医学生であれば、漠然と使い分けていたり混同していたりする用語について、著者の徹底的な調査によって歴史から理解する。マニアックではあるが、我々にとってはあるあるの話でもあって、読みやすくつくられていると思った。2022/09/19