出版社内容情報
《内容》 今日のコメディカルに必要とされる精神医学の知識を簡潔に、わかりやすく解説したテキスト。幅広い内容を明快にまとめた決定版。
《目次》
目次
1・総論
1．精神医学・精神医療とは ＜柴田恭亮＞ 2
1．精神の健康 2
2．精神障害の概念 2
3．精神医学，医療の歴史 3
2．精神障害の病因・分類 ＜坂井俊之＞ 9
1．原因論 9
内因・身体因（外因）・心因 9
2．分類 10
a．ICD分類 10
b．DSM分類 11
3．診断と検査 13
A．精神科診療の特徴 ＜小山田静枝＞ 13
1．治療者-患者関係 13
2．治療契約 13
3．インフォームドコンセント 14
B．精神科的診察 ＜小山田静枝＞ 15
1．病歴聴取 15
2．現症の把握 16
3．表情・ふるまい・しぐさ（観察所見） 23
C．身体的検査 ＜高橋裕秀＞ 24
1．内科学的身体所見 24
2．一般内科的検査 24
3．神経学的検査 24
a．神経学的所見 24
b．神経学的補助検査 26
D．心理検査 ＜鳥越由美＞ 29
1．知能テスト 29
2．記銘力検査 31
3．性格（人格）検査 32
a．質問紙法 32
b．投影法 32
c．作業検査法 34
4．精神症状の把握 35
A．知覚の障害 ＜渡辺雅幸＞ 35
1．錯覚 35
2．幻覚 35
a．幻視 35
b．幻聴 35
c．幻嗅 36
d．幻味 36
e．幻触 36
f．体感幻覚 36
g．幻（影）肢 36
3．その他の知覚障害 36
B．思考の障害 ＜渡辺雅幸＞ 37
1．思考の進み方の異常 37
a．観念奔逸 37
b．思考制止 37
c．迂遠 37
d．保続 37
e．思考途絶 37
f．思考滅裂 37
2．思考体験の異常 38
a．思考の被影響-作為体験 38
b．強迫観念 38
c．恐怖（症） 38
d．支配観念 39
3．思考内容の障害: 妄想 39
C．自我意識の障害 ＜松倉素子＞ 41
1．離人症 41
2．被影響体験・作為体験 41
3．憑依妄想 41
4．多重人格障害 42
D．感情の障害 ＜松倉素子＞ 42
1．不安 42
2．抑うつ 42
3．気分高揚 42
4．上機嫌（多幸） 43
5．感情失禁 43
6．感情鈍麻 43
E．意欲，行動の障害 ＜松倉素子＞ 43
1．精神運動興奮 43
a．躁病性興奮 44
b．緊張病性興奮 44
2．精神運動静止 44
3．昏迷 44
4．個々の欲動の障害 44
a．食欲の異常 44
b．性欲の異常 45
c．自殺念慮，自殺企図 45
F．意識障害 ＜吉野文浩＞ 46
1．意識混濁 46
3-3-9度方式 46
2．意識変容 47
a．せん妄 47
b．もうろう状態 47
c．アメンチア 48
G．知能の障害 ＜吉野文浩＞ 48
1．精神遅滞 48
2．認知症（痴呆） 48
a．診断基準 48
b．評価 49
c．類型化 49
d．脳血管性認知症（痴呆） 50
e．治療可能な認知症（痴呆） 50
3．仮性認知症（痴呆） 50
H．記憶の障害 ＜吉野文浩＞ 51
1．記銘障害 51
2．健忘 51
3．見当識障害 52
4．コルサコフ症候群 52
I．病識の障害 ＜吉野文浩＞ 52
a．アントン症候群 53
b．疾病無認知 53
c．コルサコフ症候群 53
d．幻覚が非現実であることの認識 53
e．統合失調症における病識 53
f．躁うつ病における病識 54
5．神経心理学 ＜渡辺弘美＞ 55
1．大脳半球の優位性 55
2．失語 55
a．失語症 55
b．失語症のリハビリテーションの看護上のポイント 57
3．失認 57
a．物体失認 57
b．相貌失認 57
c．同時失認 57
d．視空間失認 57
e．身体失認 58
4．失行 58
a．肢節運動失行 59
b．観念運動失行 59
c．観念失行 59
d．構成失行 59
e．着衣失行 60
5．脳局在症候群 60
a．前頭葉症候群 60
b．側頭葉症候群 60
2・各論
1．内因性精神障害 ＜尾鷲登志美＞ 62
A．統合失調症（精神分裂病） 62
1．概念 62
2．病因 63
a．遺伝素因 63
b．神経発達障害仮説 63
c．ドーパミン過剰仮説 64
3．疫学 64
4．病前性格 64
5．症状 64
6．病型 66
7．経過と予後 66
8．治療 67
B．非定型精神病 69
1．概念 69
2．症状・経過 70
3．治療 70
C．妄想性障害 70
D．気分障害 71
1．概念 71
2．病因 72
a．モノアミン仮説 72
b．神経伝達物質受容体仮説 73
c．モノアミン以外による病態説 73
3．病前性格 73
4．症状 73
a．うつ状態 73
b．躁状態 74
5．治療 75
2．心因性精神障害 79
A．神経症とストレス関連障害 ＜太田有光＞ 79
1．概念・病因・治療 79
2．各論 80
a．不安障害 80
b．恐怖症性不安障害 81
c．強迫性障害 81
d．身体表現性障害 82
e．転換性ならびに解離性障害（ヒステリー） 83
f．ストレス関連障害 84
g．その他の神経症性障害 85
B．心身症 ＜村松公美子＞ 86
1．心身症 86
2．心身症の定義 86
3．心身医学 86
4．主な心身症 86
5．ICD-10の分類 87
6．DSM-IVの分類 87
7．心身症の診断 87
8．心身症の治療 88
9．各種の心身医学的治療 88
a．自律訓練法 88
b．筋弛緩法 89
c．交流分析 89
d．ゲシュタルト療法 89
e．行動療法 89
f．認知療法 89
g．バイオフィードバック療法 89
10．東洋医学的治療 89
a．絶食療法 90
b．森田療法 90
c．内観療法 90
d．ヨーガ療法 90
11．摂食障害 90
12．過換気症候群 91
3．身体因性精神障害 93
A．器質性精神障害および症状性精神障害 ＜雅彦＞ 93
1．疾患の概念 93
2．原因 93
3．臨床症状 95
a．せん妄 95
b．器質性健忘症候群 96
c．器質性気分障害 96
d．器質性統合失調症様障害 96
e．器質性パーソナリティ（人格）障害 96
4．各論 97
a．器質性精神障害 97
b．症状性精神障害 98
5．診断と治療 100
a．原因疾患と精神症状の把握 100
b．治療歴の聴取 100
c．環境の整備 101
d．精神科薬物療法 101
B．アルコール依存症・薬物依存 ＜重黒木一，世良守行＞ 101
1．依存 101
2．依存症形成のメカニズム 102
3．アルコール依存症 102
4．経過 102
5．治療 103
a．入院治療 103
b．「通院治療」クリニック 103
6．離脱症状 103
7．人間関係の病として 104
8．家族対応 105
9．回復 105
アルコール依存・薬物依存に補足して（編者補）
＜渡辺雅幸，上島国利＞ 106
C．てんかん ＜稲本淳子＞ 107
1．概念 107
2．原因 107
3．分類 107
4．症状 108
5．治療 111
4．老年期精神障害 ＜磯野 浩＞ 113
A．器質性精神障害（痴呆に向かう） 113
1．定義 113
2．症状 114
3．原因疾患と分類 114
a．アルツハイマー病 114
b．レビー小体型痴呆 116
c．ピック病 117
d．脳血管性痴呆 117
B．機能性精神障害（痴呆に向かわない） 119
1．うつ状態 119
2．幻覚妄想状態 119
3．その他 119
5．精神遅滞 ＜磯野 浩＞ 121
1．概念 121
2．原因・分類 122
3．症状 122
4．治療 123
6．児童・青年期精神医学 ＜笠原麻里＞ 124
A．心理発達の障害 124
広汎性発達障害 124
B．行為および情緒の障害 126
1．注意欠陥/多動性障害 126
2．行為障害（非行） 128
3．チック 128
4．抜毛症 129
5．選択性緘黙 129
C．思春期・青年期に特有な精神医学的問題 130
1．不登校・ひきこもり 130
2．いじめ 131
3．家庭内暴力 131
7．パーソナリティ障害 ＜平島奈津子＞ 133
1．概念 133
2．病因 133
3．分類 133
a．クレッチマーの分類 133
b．「精神疾患の診断・統計マニュアル第4版（DSM-IV-TR）」
（2000）による分類 134
4．治療 136
8．睡眠障害 ＜岡島由佳＞ 138
1．不眠 138
2．過眠 140
3．睡眠-覚醒スケジュール障害 141
4．睡眠時随伴症 142
a．夜驚症 142
b．睡眠時遊行症 142
c．レム睡眠行動異常 142
d．悪夢 142
9．性をめぐる問題 ＜平島奈津子＞ 143
1．性同一性障害 143
2．患者の性的問題への援助 144
10．リエゾン精神医学 ＜築島 健＞ 146
1．リエゾン精神医学（コンサルテーション-リエゾン精神医学） 146
2．いわゆるICU，CCU症候群 147
a．高度医療の場においてみられる精神症状 147
b．「ICU症候群」という病名はない 147
c．「いわゆるICU，CCU症候群」とはどんな状態か？
どうすればよいか？ 148
3．臓器移植における精神医学的問題 151
a．臓器移植医療の特殊性 151
b．精神科医の役割 151
c．リエゾン精神科医の関与の意義 152
3・治療と予防
1．精神科看護の特徴 154
A．患者‐看護師関係 ＜板山 稔，平吹登代子＞ 154
1．特徴 154
2．目的 154
3．成立要素 155
4．発展過程 155
B．看護師の自己理解 ＜平吹登代子＞ 157
1．自己概念 157
2．自己受容 157
3．看護師の知覚，感情，思考 158
4．プロセスレコード，看護場面の再構成 159
5．カンファレンス 161
6．スーパービジョン 162
C．病院における精神科看護 ＜渡辺勝次＞ 162
1．精神科救急 162
2．外来における看護援助 165
3．精神科入院 166
D．症状別の看護 169
1．睡眠障害 ＜秋山（大西）美紀，萱間真美＞ 170
2．不安状態 ＜新納美美，萱間真美＞ 172
3．ひきこもり状態 ＜篁 宗一，萱間真美＞ 175
4．拒否（拒食・拒絶） ＜沢田 秋，萱間真美＞ 177
5．攻撃的行動 ＜船越明子，萱間真美＞ 179
6．強迫行動 ＜沢田 秋，萱間真美＞ 180
7．操作・試し行動 ＜新納美美，萱間真美＞ 181
8．自傷・自殺企図 ＜河野由理，萱間真美＞ 183
9．幻覚，妄想 ＜秋山（大西）美紀，萱間真美＞ 184
10．抑うつ状態 ＜新納美美，萱間真美＞ 186
11．躁状態 ＜秋山（大西）美紀，萱間真美＞ 190
12．衝動行動 ＜船越明子，萱間真美＞ 192
13．昏迷状態 ＜河野由理，萱間真美＞ 193
14．認知症（痴呆） ＜宮本有紀，萱間真美＞ 194
15．せん妄，もうろう状態，アメンチア ＜宮本有紀，萱間真美＞ 197
16．離脱症状（退薬症候群） ＜河野由理，萱間真美＞ 198
2．精神療法（心理療法） 200
A．精神療法とは ＜高澤知子＞ 200
B．精神分析療法/精神分析的精神療法 ＜高澤知子＞ 201
1．理論 201
2．方法 204
C．来談者中心療法 ＜高澤知子＞ 205
D．森田療法 ＜高澤知子＞ 206
E．内観療法 ＜高澤知子＞ 206
F．行動療法 ＜鳥越由美＞ 207
1．治療目標と方法 207
2．理論的アプローチ 207
a．リスポンダント条件づけ 207
b．オペラント条件づけ 208
G．自律訓練法 ＜鳥越由美＞ 209
H．催眠療法 ＜鳥越由美＞ 210
I．認知療法 ＜鳥越由美＞ 210
1．ベックの認知療法 210
2．エリスの論理的感情的行動療法 212
J．遊戯療法 ＜鳥越由美＞ 212
K．心理劇 ＜鳥越由美＞ 213
L．グループワーク，集団療法 ＜鳥越由美＞ 213
3．精神科リハビリテーション 215
A．環境療法（社会療法） ＜山口芳文，鈴木久義＞ 215
1．環境療法（社会療法）とは 215
2．生活指導・レクリエーション 215
3．精神科作業療法（芸術療法を含む） 216
4．生活技能訓練 218
B．社会復帰・地域ケア（地域精神保健活動） ＜伊野波ヒデ子＞ 220
1．デイケア 220
2．ナイトホスピタルからナイトケアへ 221
3．精神保健福祉法に規定された精神障害者社会復帰施設 221
4．精神障害者居宅生活支援事業 223
5．通所施設 224
6．セルフヘルプグループ 224
7．全国精神障害者家族連合会（全家連） 225
8．訪問看護 225
9．就労支援 226
10．治療共同体 227
C．家族療法と家族支援 ＜藤原誠二＞ 227
1．家族療法の経緯 227
2．家族の理解と看護 229
3．個別アプローチとグループアプローチ 230
4．セルフヘルプと家族会 231
4．薬物療法 ＜渡辺雅幸＞ 233
1．向精神薬 233
2．抗精神病薬 233
3．抗うつ薬 237
4．抗躁薬（気分安定薬） 239
5．抗不安薬 239
6．睡眠薬 241
7．抗てんかん薬 242
8．精神刺激薬（覚醒剤） 242
9．抗酒薬 243
10．抗認知症（痴呆）薬 243
5．電撃療法 ＜渡辺雅幸＞ 244
1．電撃療法とは 244
2．適応 244
3．電撃療法施行の実際－特に看護との関連において 244
4．禁忌と副作用など 245
6．精神保健福祉法の基本的な考え方 ＜為金義博＞ 246
1．人権の尊重 246
2．精神保健指定医 247
3．精神科入院形態 248
4．入院中の行動制限，拘束について 249
7．精神保健 251
A．危機介入 ＜天賀谷 隆＞ 251
1．危機の概念 251
2．危機介入の実際 251
3．サポートシステムにおける危機と看護 252
B．ライフサイクルにおける危機と看護 ＜張替有美＞ 253
1．幼児期（1～6歳） 253
2．学童期（7～12歳） 254
3．思春期・青年期（13～30歳くらい） 255
4．中年期（壮年期）（30歳代後半～60歳代前半） 257
5．老年期（65歳以上） 258
C．ストレス状況における危機と看護 ＜張替有美＞ 259
1．身体疾患をもつ対象者への心の看護 259
2．対象者・家族の心の健康 260
3．死と死別 260
D．職場の精神保健 ＜天賀谷 隆＞ 262
1．もえつき症候群 262
2．ワーカホリック（仕事依存症） 263
索引 265
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りえ
