耳鼻咽喉科診療メモ

耳鼻咽喉科診療メモ

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784498062320
  • NDC分類 496.5
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 本書は耳鼻咽喉科領域の各種症候のチェックポイント,各疾患の診断基準,鑑別診断,画像診断のキーポイント,各部位からの検出菌のデータ,各種薬剤の情報など豊富な内容を図表を多用し箇条書きでわかり易く,かつ大変便利にまとめたメモである.外来でも,病棟でも,どこでも頼りになるハンディーな診療指針,備忘録として是非おすすめする. 序  人間は医学に限らず自分の専門分野の知識が豊富であると,毎日の仕事が楽しいであろうと私は常々思っている.患者の診察や治療にあたって当方に医学的知識が欠如していると疾患を正しく診断し得ないし,当然ながらそれにより的を得た治療を施すことができないであろう.そうなると患者はもとより医師にとっても不幸なことである.昨今耳鼻咽喉科領域でも多くの知識が要求されるようになった.しかし,一人の人間にとって知識の習得や保持には残念ながら限界があり,ときとしてその知識が不確実となることがある.そのような時に何かしっかりとした内容のメモがあればありがたいと常々思っていた.  ここにおけるメモの内容は当世で最も信頼できる教科書,新耳鼻咽喉科学(切替一郎,野村恭也編著,南山堂)およびOtolaryngology(Paparella MM,Shumrick DA,Gluckman JL,Meyerhoff WL編著,W.B.Saunders Co.)を中心に内外の最新の発表論文などを参考にして作成した.画像診断における記述は自験例や発表論文を参考にしたが,極めて稀な疾患もあり,症例数がもっと増えれば書き変えなければならなくなるかも知れない.現時点でのデータとして御参考下されば幸甚に思う.  この小冊子の執筆を依頼されてから約3年たったが,作成にあたって東京医科大学耳鼻咽喉科学教室の多くの若い先生方に御協力をいただいた.ここに深甚なる感謝の意を表したい. 1994年5月 平出文久    《目次》 目次 1 耳の症候 1 1.耳性耳痛 2 2.非耳性耳痛 3 3.聴器癌(悪性変化)を疑わせる症候,所見 4 4.顔面神経麻痺 5 5.末梢性顔面神経麻痺 6 6.顔面神経麻痺の原因疾患 7 7.両側性顔面神経麻痺をきたす主な疾患 8 8.小児の顔面神経麻痺 9 9.難聴の分類 10 10.難聴の原因 11 11.小児難聴の原因 12 12.急性難聴(突発難聴)の原因疾患 14 13.耳鳴の原因 15 14.難聴の特徴 16 15.発現様式からみた感音難聴 18 16.低音障害型感音難聴をきたす主な疾患 20 17.変動性感音難聴のみられる疾患 21 18.めまい,めまい感,よろめきをきたす疾患 22 19.末梢性および中枢性めまいの鑑別 24 20.めまいの診断 25 21.めまいを起こす主な疾患 26 22.蝸牛症状を欠くめまい疾患 28 23.頭位眩暈症 29 24.聴神経腫瘍の症状,所見 30 25.聴神経腫瘍の病期分類 32 2 鼻,顔面の症候 33 1.嗅覚障害のみられる鼻・副鼻腔疾患 34 2.鼻中隔穿孔を起こす主な疾患 35 3.嗅覚障害のみられる鼻以外の疾患 36 4.鼻出血をきたす主な疾患 38 5.眼球突出をきたす疾患 40 6.顔面,頭部に疼痛のみられる原因疾患 42 7.顔面腫脹の原因疾患 44 8.頭痛,顔面痛を起こさせる主な疾患 50 3 咽・喉頭の症候 55 1.咽頭痛のみられる主な疾患 56 2.睡眠時無呼吸症候群の原因疾患 60 3.扁桃病巣感染症が疑われる疾患 62 4.音声障害の原因別分類と主な原因疾患 63 5.反回神経麻痺の部位別原因疾患 64 6.反回神経麻痺の原因病変 66 7.咽・喉頭異常感の原因疾患 67 4 口腔の症候 69 1.口腔粘膜疾患 70 2.口腔,咽頭における結核,梅毒,癌の比較 71 3.味覚障害と原因疾患 72 4.口臭 74 5.口内乾燥をきたす主な疾患 75 6.流涎症のみられる疾患 76 5 気管,食道,頸部の症候 77 1.喘鳴をきたす代表的疾患 78 2.嚥下障害をきたす疾患 81 3.頸部腫脹・腫瘤の原因別分類 84 4.頸部リンパ節腫脹の原因別分類 86 5.頸部リンパ節腫脹の部位と主な原因疾患 88 6.頸部の区分と好発疾患 89 6 頭頸部の症候 91 脳幹および末梢性脳神経の主要な症候群 92 7 疾患の診断基準,手引き,特徴 97 1.先天性真珠腫性中耳炎の特徴 98 2.突発性難聴の診断基準 99 3.ムンプス難聴の診断基準 100 4.外リンパ瘻の診断基準 101 5.HUNT症候群による難聴の診断の手引き 102 6.免疫異常に関連する感音難聴の診断基準 104 7.特発性両側性感音難聴の診断基準 106 8.迷路梅毒の診断基準 108 9.先天性風疹症候群の診断基準 109 10.低音障害型感音難聴の特徴 110 11.心因性難聴(詐聴)の特徴 111 12.遺伝性家族性難聴 112 13.本態性後迷路障害の特徴 114 14.MENIERE病の診断基準(1) 115 15.MENIERE病の診断基準(2) 116 16.両側変動難聴性MENIERE病の診断基準 117 17.MENIERE病診断の7条件 118 18.前庭神経炎の診断基準 119 19.良性発作性頭位めまい症の診断基準 120 20.遅発性内リンパ水腫の診断基準 121 21.両側前庭機能高度低下の診断基準 122 22.起立性調節障害OD(orthostatic dysregulation)の診断基準 12323.SJOGREN病の診断基準 124 24.subclinical症例を含めたSJOGREN症候群の診断基準 126 25.伝染性単核球症(IM)の診断 127 26.IMと鑑別を要する疾患 128 27.閉塞性無呼吸症候群の診断基準 129 28.再発性多発性軟骨炎の診断基準 130 8 疾患の鑑別診断 131 1.耳介疾患の鑑別診断 132 2.急性耳疾患の鑑別診断 133 3.耳せつと急性乳様突起炎の鑑別診断 135 4.外耳道疾患の鑑別診断 136 5.中耳炎の鑑別診断 138 6.慢性中耳炎の鑑別診断 140 7.伝音連鎖障害の鑑別診断 142 8.中耳特殊性疾患の鑑別診断 144 9.急性高度難聴の鑑別診断 146 10.めまい疾患の鑑別診断 148 11.顔面神経麻痺の鑑別診断 152 12.側頭骨骨折の鑑別診断 154 13.先天性鼻正中部腫瘤の鑑別診断 156 14.鼻茸と鼻性脳瘤との鑑別診断 158 15.頬部腫脹をきたす疾患の鑑別診断 159 16.副鼻腔炎の鑑別診断 160 17.鼻過敏症の鑑別診断 162 18.鼻の腫瘤形成疾患の鑑別診断 164 19.上咽頭疾患の鑑別診断 166 20.咽頭炎の鑑別診断 167 21.アンギーナの鑑別診断 168 22.咽頭膿瘍の鑑別診断 172 23.下咽頭癌の鑑別診断 174 24.咽頭炎症性疾患の鑑別診断 176 25.咽頭ポリープ疾患の鑑別診断 178 26.喉頭乳頭腫の鑑別診断 181 27.喉頭癌の鑑別診断 182 28.耳下腺炎の鑑別診断 184 29.唾液腺疾患の鑑別診断(1) 185 30.唾液腺疾患の鑑別診断(2) 186 31.反復性口内炎の鑑別診断 187 32.口内白色病変の鑑別診断 188 33.舌疾患の鑑別診断 190 34.歯性嚢胞の鑑別診断 192 35.頸部リンパ節の鑑別診断 194 36.頸部リンパ節疾患の鑑別診断 196 37.甲状腺腫の鑑別診断 198 38.甲状腺炎の鑑別診断 200 9 病型分類 201 1.小耳症の分類 202 2.中耳炎の分類 203 3.Atelectasisの分類 204 4.外リンパ瘻の病型分類 205 5.内耳奇形の病型 206 6.扁桃肥大の分類 207 7.上顎骨骨折におけるLE FORTの分類 208 10 画像診断 209 1.骨破壊像 210 2.側頭骨含気蜂巣 211 3.側頭骨に骨破壊像のみられる疾患 212 4.中耳病変の画像鑑別診断 213 5.内耳道拡大像 214 6.上顎洞に陰影のみられる疾患 215 7.鼻・副鼻腔に骨破壊像のみられる疾患 216 8.副鼻腔の狭小または無形成 217 9.鼻・副鼻腔における石灰化および石灰化類似像 218 10.唾液腺造影 219 11.SJOGREN病の唾液腺造影所見 220 12.唾液腺疾患の画像診断 221 13.唾液腺疾患のRI画像診断 222 14.耳下腺腫瘍の超音波診断基準 223 15.甲状腺腫瘍で悪性を疑う場合 224 16.甲状腺疾患における石灰化像 225 17.甲状腺疾患のRI画像診断 226 18.甲状腺疾患の超音波診断 227 19.MRIによる頭頸部の良性腫瘍と悪性腫瘍の鑑別 228 20.血管造影による腫瘍濃染tumor stain像のみられる腫瘍 229 21.MRIにおける造影効果(病変組織)(Gd-DTPA) 230 22.MRIにおける造影効果(正常組織)(Gd-DTPA) 231 23.頭頸部正常組織のMR信号強度 232 24.RIの生理的集積部位 233 25.RIの病的集積像 234 26.腫瘍別67Ga-cirate集積率 235 27.腫瘍別201Tl-chloride集積率 236 28.腫瘤におけるエコーグラムの型分類 237 29.誤嚥の程度(食道透視による) 238 11 頭頸部領域の癌のTNM分類 239 1.TNM分類 240 2.上顎癌 242 3.咽頭癌 244 4.喉頭癌 246 5.口唇および口腔癌 248 6.唾液腺癌 249 7.甲状腺癌 250 8.頭頸部癌のTNM分類(まとめ) 252 12 検出菌 255 1.先天性耳瘻孔化膿症の検出菌 256 2.外耳道炎の検出菌 257 3.急性化膿性中耳炎の検出菌 258 4.慢性中耳炎の検出菌(1) 259 5.慢性中耳炎の検出菌(2) 260 6.急性副鼻腔炎の検出菌 261 7.慢性副鼻腔炎の検出菌 262 8.歯性上顎洞炎の検出菌 263 9.術後性上顎嚢胞の検出菌 264 10.LUDWIGアンギーナの検出菌 265 11.化膿性唾液腺炎の検出菌 266 12.急性腺窩性扁桃炎の検出菌 267 13.慢性習慣性扁桃炎の検出菌 268 14.扁桃周囲膿瘍の検出菌 269 15.急性喉頭蓋炎の検出菌 270 16.深頸部感染症の検出菌 271 17.臓器別起炎菌 272 18.耳鼻咽喉科疾患における細菌の薬剤感受性率 274 19.嫌気性菌感染症を疑うヒント 275 13 薬剤 277 1.急性化膿性中耳炎に使用される抗菌薬 278 2.慢性化膿性中耳炎に使用される抗菌薬 279 3.急性難聴 280 4.急性発作性めまい 282 5.急性顔面神経麻痺 284 6.突発性難聴の聴力の予後を左右する因子 285 7.MENIERE病に対するイソソルビド使用のための参考資料 286 8.MENIERE病に対するステロイド剤使用のための参考資料 288 9.めまいに使用される主な薬剤 290 10.STENNERT原法 292 11.急性副鼻腔炎に使用される抗菌薬 293 12.慢性副鼻腔炎に使用される抗菌薬 294 13.急性扁桃炎に使用される抗菌薬 295 14.仮性グループ(小児の場合) 296 15.臓器別感染症における抗菌薬の選択 298 16.MRSAに対する抗菌薬の選択 300 17.耳鼻咽喉科感染症に対する有用抗生物質,抗菌薬 301 18.水洗手洗いによる内視鏡消毒法 302 14 検査と検査値など 303 1.音又による骨導検査 304 2.平均聴力レベル 305 3.ティンパノグラム 306 4.聴力回復の判定基準 308 5.SISI(short increment sensitivity index)テスト 309 6.自記オージオグラムにおけるJERGERの分類 310 7.小児の聴覚反応 311 8.顔面神経の障害部位診断 312 9.顔面神経麻痺の程度の評価法 314 10.代表的な眼振例 315 11.内リンパ水腫を推定する検査の手引 320 12.足踏み検査stepping test 323 13.SCHELLONGテスト 324 14.血行性嗅覚検査 325 15.扁桃誘発試験 326 16.音声テスト 327 17.血液検査値 328 索引 329

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