整形外科疾患のX線分類

整形外科疾患のX線分類

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  • サイズ A5判/ページ数 161p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784498054394
  • NDC分類 494.72
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 序  整形外科疾患に対する補助診断として,X線検査の果す役割は特に大きく,日常診療ではX線像から,適切な治療方針の決定や予後の推測がしばしばなされる.この際には,過去に発表された優れたX線分類が役に立つことは今さら言及するまでもない.また,学会発表や論文においても,よく使用される分類法を用いることにより,共通の土俵の上での議論が可能となる.このためには,原著者の意を大切にして,その分類を正しく理解する必要がある.  そこで,日常よく使用される分類法を次の方針でまとめ,その便に供することにした. 1.必ず原著にあたった. 2.原著者の使用している分類名,たとえば,Type,Group,Stage,Gradeはそのまま用いた(たとえば,大腿骨頸部骨折のGARDEN分類はType分類として誤用されることが少くないが,原著ではStage分類となっているので,これを用いた). 3.原図に忠実なイラストを書いた.ただし,原著では図が省略されている場合でも,必要なものは著者が本文から原著者の意を汲んでイラストを追加した. 4.原著名を同時に記載した.  主要な分類を集めたもので,すべての分類を網羅していない.また,単純X線像の分類を主体にしたので,造影による分類,CTによる分類などはほとんど含まれていない.今後,追加していきたい.一方,核磁気共鳴画像(MRI)の分析が進み,この分野での分類が確立されれば,追加していく必要があろう.なお,X線以外の分類で,主要なものは記載した.また,成績評価のためによく用いられる基準の原著名を巻末に付し,参考に供した.  本著は優れた先人達の業績から生まれた,各種のX線分類を一つの本にまとめたものである.日常診療や学会発表,論文作成に際して,本著が役立てば幸甚である.  最後に,本著の出版に対し,御理解を示された中外医学社社長 青木三千雄氏,編集の労をとられた高橋衛氏,高橋洋一氏に深甚の謝意を表したい. 1988年4月 二ノ宮節夫    《目次》 目次 I.外傷 1 骨端軟骨板損傷(SALTER&HARRIS) 2 2A 肩鎖関節損傷(ALLMAN) 4 2B 肩鎖関節損傷(TOSSY et al) 5 3 上腕骨近位端骨折(NEER) 6 4A 上腕骨内側顆,外側顆骨折(MILCH) 8 4B 上腕骨内側上顆骨折(KESSEL) 10 4C 小児の上腕骨外側顆骨折(WADSWORTH) 11 4D 小児の上腕骨内側顆骨折(KILFOYLE) 12 4E 尺骨肘頭骨折(COLTON) 14 4F 尺骨肘頭骨折(WADSWORTH) 16 4G 橈骨頭骨折(MASON) 17 4H 小児の橈骨頭骨折(SMITH) 18 4I MONTEGGIA骨折(BADO) 19 5 COLLES骨折(GARTLAND&WERLEY) 20 6A 手舟状骨骨折(RUSSE) 21 6B 手舟状骨骨折(HERBERT&FISHER) 22 7 槌指(WEHBE&SCHNEIDER) 24 8A 脊椎の骨折,脱臼(HOLDSWORTH) 25 8B 脊椎骨折(DENIS) 28 9A 骨盤骨折(CONOLLY&HEDBERG) 33 9B 骨盤骨折(PENNAL et al) 34 9C MALGAIGNE脱臼骨折(BUCHOLZ) 36 10A 股関節脱臼骨折(ROWE&LOWELL) 38 10B 股関節脱臼骨折(STEWART&MILFORD) 39 10C 股関節後方脱臼骨折(THOMPSON&EPSTEIN) 40 10D 股関節中心性脱臼(EICHENHOLTZ&STARK) 42 10E 股関節中心性脱臼(CARNESALE et al) 44 10F 股関節脱臼骨折に伴う骨頭骨折(PIPKIN) 45 11A 大腿骨頭下骨折(GARDEN) 46 11B 大腿骨転子部骨折(EVANS) 48 11C 小児の大腿骨頸部骨折(DELBET) 50 12A 大腿骨遠位部骨折(MULLER) 51 12B 大腿骨顆上骨折(NEER et al) 53 12C 脛骨顆部骨折(KENNEDY&BAILEY) 54 12D 脛骨顆部骨折(HOHL) 56 12E 小児の脛骨顆間隆起骨折(MEYERS&MCKEEVER) 57 12F 近位脛腓関節亜脱臼,脱臼(OGDEN) 58 13A 足関節内脛骨骨折(MφLLER&KREBS) 60 13B 遠位脛腓関節より近位の腓骨骨折(PANKOVICH) 61 13C 足関節骨折(COLTON) 64 13D 足関節果部骨折(LAUGE-HANSEN) 66 14A 距骨の骨折,脱臼,脱臼骨折(COLTON) 70 14B 距骨頸部垂直骨折(HAWKINS) 72 15A 踵骨骨折(ESSEX-LOPRESTI) 74 15B 踵骨骨折(ROWE et al) 76 16 足根中足関節脱臼骨折(HARDCASTLE et al: QUENU&KUSS変法) 78 II.疾患 1 慢性関節リウマチの病期分類(STEINBROCKER et al) 80 2 血友病性関節症(DEPALMA) 82 3A 骨粗鬆症のX線学的重症度(SINGH et al) 83 3B 脊椎による骨萎縮度分類(慈大式) 85 4 腸骨稜骨端核による成熟指標(田島) 86 5A 重複母指(WASSEL) 88 5B POLAND症候群における短合指症(泉類 他) 90 5C 歯突起奇形(DAWSON&SMITH) 91 5D 先天性側彎症(WINTER et al) 92 5E 近位大腿骨部分欠損症(AMSTUTZ) 93 5F 先天性膝関節脱臼(CURTIS&FISHER: LEVEUF&PAIS変法) 94 5G 二分膝蓋骨(SCHAER) 95 5H 先天性脛骨偽関節症(ANDERSEN) 96 5I 先天性腓骨欠損症(COVENTRY&JOHNSON) 98 6A 月状骨軟化症(奥津 他 大坪変法) 99 6B 月状骨軟化症(高田) 100 6C 月状骨軟化症(中村 他) 101 6D 月状骨軟化症(LICHTMAN et al) 102 7 第1手根中手関節症(DELL et al) 103 8A 脊椎の骨棘(NATHAN) 104 8B 頸椎後縦靱帯骨化症における骨化型(関 他) 105 8C 脊柱後彎症(STAGNARA et al) 106 8D 脊柱回旋度(NASH&MOE) 107 8E 腰部脊柱管狭窄症(国際分類) 108 8F 第5腰椎すべり症(MEYERDING) 110 8G 椎間板造影による椎間板変性分類(ADAMS et al) 111 9A 脱臼性股関節症のX線学的形態分類(三木・宮野) 112 9B 臼蓋形成不全股の形態(SEVERIN) 116 9C PERTHES病様変化(KALAMCHI&MACEWEN) 117 9D PERTHES病(CATTERALL) 119 9E PERTHES病(SALTER&THOMPSON) 122 9F PERTHES病後遺変形(谷口 他) 124 9G PERTHES病後遺変形(HARRISON et al) 126 9H 大腿骨頭すべり症(BIANCO) 127 9I 大腿骨頭すべり症(FISH) 129 9J 特発性大腿骨頭壊死(MARCUS et al) 130 9K 特発性大腿骨頭壊死(田川) 132 10A 変形性関節症(KELLGREN&LAWRENCE) 133 10B 変形性膝関節症(APPEL) 134 10C 変形性膝関節症(北大分類) 135 10D 膝の特発性骨壊死症(腰野) 136 10E 膝蓋骨形態(WIBERG) 137 III.X線分類以外の主な分類 1 DUPUYTREN拘縮の変形度の分類(MEYERDING) 140 2A 屈筋腱損傷のための手のZone(VERDAN) 141 2B 屈筋腱,伸筋腱損傷のための手のZone(EATON&WEILBY) 142 3A 上肢の部位による末梢神経損傷の分類(JABALEY) 143 3B GUYON管症候群の障害部位別分類(SHEA&MCCLAIN) 144 4 頸部脊髄症の病型分類(服部) 145 5 筋骨格系肉腫の外科的ステージシステム(ENNEKING et al) 1476 外側膝半月の形態分類(天児・久米) 149 7 膝蓋骨軟骨軟化症(OGILVIE-HARRIS&JACKSON) 150 IV.成績評価基準などの文献のまとめ 151 事項索引 156 人名索引 159

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