呼吸管理―専門医にきく最新の臨床

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  • サイズ B5判/ページ数 426p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784498031364
  • NDC分類 493.3
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 呼吸管理に必須の知識,臨床の場で遭遇しうる疑問点を,教科書的ではなくQ&A形式によってプラクティカルに解説した書.それぞれの質問に対して各専門家が自身の考えを踏まえて簡潔かつ具体的に述べている.
序に変えて
 本書は,今日の標準的な呼吸管理についての解説書である.呼吸管理のポイントを141項目にわたって取り上げ,呼吸管理を専門とする医師,理学療法士に執筆を賜った.
 編者は,最近,医療訴訟裁判の鑑定を依頼される機会が増えた.鑑定書を作成するに当たっては膨大なページ数の裁判記録を熟読し,訴訟の原因となった治療行為の適否を判断する.裁判記録には,しばしば原告とその弁護士が世界の最高治療レベルを判断基準として取り上げて被告医師を攻め立て,被告医師はまだEBMのない治療は実施できないと,議論の応酬が繰り広げられる.事実,何をもって標準とするか,あるいは,どのテキストをもって標準とするか,は重大な問題である.臨床医の個人的な経験は基準にならない.一施設や学閥の流派的なノウハウも基準にならない.かといって,世界の最前線の文献も基準にならない.専門雑誌や単行本の記述が,しばしば「治療実施当時の標準的医療レベル」や論拠として引用される.しかし,しっかりした解説書に混じって,アンチョコな解説書や雑誌が同等に引用されていて,背筋に寒気を覚えることが少なくない.専門的な経験も浅く,基礎的な学問を修めたとは思えない臨床医の,明らかに手元の商業誌の解説文や特集を寄せ集めて作成したと思える文章でも,専門外の人達から見れば基準や論拠として通用するのが現実である.
 本書の編集を中外医学社から仰せつかったとき,迷うことなく呼吸管理の「今日の標準的医療レベル」を目標に設定した.そして,筆者の選択にあたっては「絶え間なく新しい知識を取り入れ,学会や研究会で自らの考えを発表し多くの専門医の批判を受けている呼吸管理の現場の専門医」を条件とした.多忙な診療の中,時間を割いて執筆賜った論文であったが,ほぼ全原稿に対して編者から修正をお願いした.改めて非礼をお詫びするところであるが,甲斐あって非常にわかりやすく充実した解説書になったと思う.
 各施設の呼吸管理の現場で,大いに参考にして頂き,呼吸管理の底上げと標準化に役立てて頂ければ幸いである.また,医療訴訟裁判の「今日の標準的医療レベル」としても参考にして頂ける内容であると信じている.
 なお,タイトルに「最新の臨床」が付けられているが,「最新」が偽装にならないよう事情の許す限り,定期的な修正と追加を加えていく予定であることを付記しておく.
 末筆であるが,本書の編集,刊行にご尽力を賜った中外医学社のスタッフの皆様に心から感謝を申し上げます.
  2003年1月
    編集者代表 丸川征四郎
    

《目次》
目 次
§1.呼吸不全の定義と分類
1.急性呼吸不全  2
2.慢性呼吸不全  4
§2.気道確保
1.用手気道確保  8
2.エアウェイ  10
3.ラリンゲルマスクエアウェイ(LMA)  14
4.気管挿管  17
5.気管切開  20
6.気管内ステント  23
§3.呼吸機能検査,血液ガス検査
1.パルスオキシメータ  28
2.PaO2  30
3.PaCO2  32
4.pH  34
5.肺酸素化能  36
6.二酸化炭素呼出能  39
7.呼吸筋疲労の診断  42
8.換気/血流比  44
9.コンプライアンス  47
10.気道抵抗  50
11.死 腔  52
12.呼吸仕事量  54
§4.酸素療法
1.酸素療法の適応と中止  58
2.酸素吸入装置と使い分け  61
3.酸素濃度と酸素流量  64
4.高気圧酸素療法  67
§5.呼吸理学療法
1.呼吸訓練  72
2.用手的呼吸介助法  75
3.呼吸筋訓練  78
4.パーカッションとバイブレーション  80
5.スクウィージングとシェイキング  82
6.体位ドレナージ  84
7.体位呼吸療法  87
8.認定呼吸療法士  90
§6.肺胞を開く療法
1.横隔膜呼吸  96
2.インセンティブスパイロメトリ  99
3.IDSEP  102
4.CPAP  104
§7.気道浄化法
1.気管切開による喀痰排出障害の対応  110
2.盲目的気管内吸引  112
3.ファイバースコープ  114
§8.エアロゾール吸入療法,加湿療法
1.吸入療法の種類  118
2.吸入療法に使う薬物  120
3.加湿療法  122
§9.呼吸管理で使用される薬物
1.去痰薬,喀痰溶解薬  126
2.鎮咳薬  129
3.呼吸促進薬  132
4.強心薬,利尿薬  134
5.ステロイド療法  138
6.抗生物質  140
7.抗潰瘍薬  144
§10.人工呼吸
1.人工呼吸の適応  150
2.初期設定  152
3.呼吸モードの分類  154
4.IPPV,CPPV  156
5.IMV,SIMV  159
6.PEEP  162
7.PSV  165
8.圧トリガーかフロートリガーか  168
9.PAV  170
10.その他の呼吸モード  173
11.人工呼吸器の動作原理  176
12.auto-PEEP  179
13.ウィーニングの基準  182
14.ウィーニング法  184
15.ウィーニング困難  186
16.非侵襲的陽圧換気(NPPV)  188
17.NPPVの実施法  191
18.胸郭外レスピレーター  194
§11.人工呼吸中の管理
1.呼吸不全患者の輸液  198
2.栄養管理  201
3.呼吸機能低下時の鎮痛・鎮静  204
4.人工呼吸中の鎮痛・鎮静  206
5.筋弛緩薬の適応  208
6.腹臥位療法  210
7.意思の疎通  212
8.胃管  214
9.モニタリング  215
§12.人工呼吸中の合併症と対策
1.自己(事故)抜管  220
2.大葉性無気肺  223
3.圧損傷の原因と予防  226
4.圧損傷の治療  228
5.ファイティング  230
6.循環抑制  233
7.長期人工呼吸  236
8.酸素中毒  238
§13.呼吸管理と感染
1.口腔内の衛生  242
2.人工呼吸中の肺炎予防  244
3.selective decontamination  246
4.MRSA保菌患者の人工呼吸  248
5.特殊感染患者の人工呼吸  251
6.BAL  254
§14.気管支喘息
1.気管支拡張薬  258
2.病態と治療  261
3.喘息の管理・治療のガイドライン  264
4.重症発作  268
5.人工呼吸の適応  272
§15.ARDS
1.呼吸管理-PaO2改善の方策  276
2.呼吸管理-PaCO2改善の方策  279
3.薬物療法  282
4.輸液管理  284
5.診断基準  286
§16.慢性呼吸不全
1.急性増悪の予防  290
2.急性増悪時の治療  292
3.急性増悪への人工呼吸の適応  294
4.肺高血圧  296
5.volume reduction surgeryの適応  298
6.volume reduction surgeryの管理  300
§17.在宅呼吸療法
1.在宅酸素療法  304
2.NPPVによる人工呼吸管理  306
3.TPPVによる人工呼吸管理  308
§18.小児の呼吸管理
1.気道管理  312
2.換気モード  315
3.特殊な呼吸管理  318
§19.疾患別の呼吸管理
1.肺炎  322
2.食道癌術後  325
3.左心不全による肺水腫  328
4.胸部外傷  331
5.気道熱傷  334
6.一酸化炭素中毒  337
7.睡眠時無呼吸症候群  340
8.肺線維症,間質性肺炎  342
9.誤嚥性肺炎  344
10.破傷風  347
11.重症筋無力症  350
12.気道出血に伴う呼吸不全  352
13.Guillain-Barr誌ヌ候群  354
14.肺全摘除術後  357
15.気道異物  360
§20.特殊な療法
1.ARDSでの肺サーファクタント治療  364
2.ECMO,ECLA,人工肺  366
3.permissive hypercapnia  369
4.NO吸入療法  372
5.液体換気(PLV)  375
6.肺移植  378
7.ヘリウムの人工呼吸管理  382
8.differential lung ventilation  384
§21.集中治療における災害対策
1.停電時の対策  388
2.地震対策  392
3.緊急対策マニュアル  396
4.人工呼吸器の故障対策  400
5.脳 死  403
§22.呼吸管理のEBM
呼吸管理のEBM  410
§23.インフォームドコンセント
インフォームドコンセント  416
索 引  419

内容説明

本書は呼吸管理に必須の知識、臨床の場で遭遇しうる疑問点を、教科書的ではなくQ&A形式によってプラクティカルに解説したものである。それぞれの141の質問に対して各専門家が自身の考えを踏まえて簡潔かつ具体的に述べている。

目次

呼吸不全の定義と分類
気道確保
呼吸機能検査、血液ガス検査
酸素療法
呼吸理学療法
肺胞を開く療法
気道浄化法
エアロゾール吸入療法、加湿療法
呼吸管理で使用される薬物
人工呼吸〔ほか〕

著者等紹介

丸川征四郎[マルカワセイシロウ]
兵庫医科大学救急災害医学教授

槇田浩史[マキタコウシ]
東京医科歯科大学大学院教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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