出版社内容情報
《内容》 呼吸の救急は呼吸器疾患以外にも種々の原因疾患でみられる.本書は病棟，外来などで呼吸の救急に遭遇した場合，どのように身体所見を把握したらよいか，どんな検査が必要か，その所見をどう判断し何を行ったらよいかを具体的，簡明に示したものである.とくに処置については実際的にすぐ応用できるように述べている. 《目次》 目次 §1 症候 1.呼吸困難 〈金山一郎〉2 2.胸痛 〈相馬一亥〉6 3.血痰 〈岩崎正之〉8 4.喀血 〈楠原範之〉10 5.咳 〈林 芳弘〉12 6.嗄声 〈相馬一亥〉15 7.喘鳴 〈金山一郎〉17 8.チアノーゼ 〈相馬一亥〉20 9.咽頭痛 〈阿部 直〉22 10.難治性しゃっくり 〈近藤哲理〉24 11.頻呼吸 〈林 芳弘〉26 12.起坐呼吸 〈林 芳弘〉29 13.無呼吸 〈阿部 直〉30 14.異常呼吸 〈金沢 修，阿部 直〉31 §2 救急病態 1.上気道閉塞 〈金山一郎〉36 2.緊張性気胸 〈平井三郎〉40 3.呼吸不全 〈倉田 隆〉42 A.急性呼吸不全 43 B.慢性呼吸不全 46 C.肺性心 47 4.気道損傷 〈相馬一亥〉49 5.気道熱傷 〈岩崎正之〉51 6.脊髄損傷 〈相馬一亥〉52 7.血胸 〈岩崎正之〉54 8.肺性脳症 〈小林弘祐〉55 9.肺血栓塞栓症・肺梗塞 〈倉田 隆〉57 10.無気肺 〈相馬一亥〉61 11.上大静脈症候群 〈林 芳弘〉63 12.呼吸筋障害 〈金沢 修〉65 13.嚥下性肺炎(Mendelson症候群) 〈相馬一亥〉67 14.肺性心 〈倉田 隆〉69 15.アナフィラキシー 〈相馬一亥〉71 16.肺水腫 〈阿部 直〉73 17.動揺性胸郭 〈岩崎正之〉76 18.過呼吸症候群 〈金沢 修〉78 19.睡眠時無呼吸症候群 〈阿部 直，高田信和〉80 20.中毒 〈相馬一亥〉83 21.気道異物 〈金山一郎〉87 22.溺水 〈倉田 隆〉90 23.減圧症 〈金山一郎〉92 §3 しばしば遭遇する疾患と処置 1.軽症～中等症気管支喘息 〈金山一郎〉96 2.重症気管支喘息(気管支喘息重積発作) 〈近藤哲理〉99 3.肺炎 〈小林弘祐〉101 4.痙攣発作 〈小林弘祐〉106 5.血痰および喀血 〈阿部 直〉108 6.鼻出血 〈金山一郎〉110 7.カビ取り剤吸入 〈金沢 修〉113 §4 処置 1.酸素吸入 〈金沢 修〉116 2.気道確保 〈平井三郎〉119 A.経口気管内挿管 119 B.経鼻気管内挿管 121 C.輸状甲状靭帯切開法 125 D.喀血時の気道確保 126 E.意識障害時の体位 127 3.胸腔穿刺 〈林 芳弘〉128 4.胸腔ドレナージ 〈平井三郎〉130 5.人工呼吸管理 〈相馬一亥〉132 6.人工呼吸器を用いない呼吸管理 〈楠原範之〉135 A.用手的人工呼吸(バッグとマスクを用いる人工呼吸法) 135 B.呼吸刺激剤 136 7.吸入療法 〈倉田 隆〉139 8.ペーパーバッグ法 〈楠原範之〉142 9.片肺挿管 〈近藤哲理〉143 10.血管確保(中心静脈確保) 〈平井三郎〉145 11.患者抑制の方法 〈岩崎正之〉148 §5 検査 1.動脈血ガス分析 〈相馬一亥〉150 2.胸部X線検査 〈相馬一亥〉152 3.CT 〈林 芳弘〉154 4.MRI 〈相馬一亥〉158 5.肺動脈造影 〈相馬一亥〉159 6.気管支動脈造影 〈相馬一亥〉160 7.喀痰検査 〈岩崎正之〉161 8.気管支鏡 〈近藤哲理〉162 9.開胸肺生検 〈岩崎正之〉164 10.胸水の検査 〈相馬一亥〉165 11.エコー 〈林 芳弘〉167 12.モニター 〈楠原範之〉170 §6 薬剤に関する最低限の知識 1.昇圧剤・利尿剤 〈倉田 隆〉174 2.気管支拡張剤 〈相馬一亥〉177 3.抗生剤 〈林 芳弘〉179 4.止血剤 〈相馬一亥〉182 5.輸液・輸血 〈岩崎正之〉184 §7 診断と治療のポイント 1.肋骨骨折 〈相馬一亥〉186 2.特発性肺線維症 〈相馬一亥〉187 3.縦隔炎 〈相馬一亥〉189 4.薬剤誘起性肺炎 〈近藤哲理〉191 5.尿毒症肺 〈金山一郎〉193 6.癌性リンパ管症 〈近藤哲理〉196 7.刺激性ガス吸入 〈金山一郎〉197 8.肺化膿症 〈近藤哲理〉200 索引 201
