目次
プロローグ 思春期診療の場は“不思議の国”ではないよ、という話
第1章 ケアを(必要とする、ひらかれるということが強調されるあまり、耳触りのいいふんわりした対処ばかりとなって実効的な何かが回避されるあまり実臨床との距離が)ひらく
第2章 「何となく」をつかむには個人の感覚という実像が大事だ
第3章 分裂、二元論、分ける分けない
第4章 医療者の自己愛
第5章 存在として患者と在る、そして診療も指導も空論はアウト
第6章 薬いろいろ談義
第7章 内科医として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある内科医
30
著者買い(新刊が出たら買うと決めている)の一気読み。同じ作業を繰り返している。著者2人の「クロスしないトーク」が続く。これまでに一般読者も多く得ていることから、前書きでは書評について、本文中では発言の意図について牽制する記述が目立ち、ここにコメントを書くことも少しためらわれる。読後の勢いに任せた率直な感想として、もし著者が見ても見ぬふりをして頂きたい。良い点から:抽象理解が著者における1つのキーワード。会話の中に自分も入っているのか、読んでいるのか、後半はフワフワ。外来"論"、臨床能力"論"には強く共感。2022/01/28
Iwata Kentaro
7
献本御礼。ずっと積んでて読めてなかった。思いの外、かなり過激な本(笑)。思春期の患者さんは漢方外来でも感染症でもよく見るけど、がっちり語れるレベルじゃないな。あと、SSRIの使い分けとかもできません。2022/12/28
Satoshi Hara
6
内科医であることの重みというか、内科医を志したいと思った頃の気持ちを思い出した。解像度を挙げて、数稽古をこなして、そしてしっかりと振り返りを。國松先生の「引き算してる場合じゃない」というのは印象的で,心強かった(もちろん余計なものの引き算は大事)。心因であろうが思春期であろうが、基本を忠実に、と感じた2022/07/25