ICUメモ (第6版)

ICUメモ (第6版)

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784498015173
  • NDC分類 492
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ICU等における重篤な疾患,症状の診断基準,治療指針,薬剤の投与法,投与量,器具の使用法などを表でまとめ,緊急時にわかりやすく,誤りなく利用できるよう工夫したものである. 特に本書では critical な状況に即応できるよう従来の選択の余地の多いあいまいな基準,指針を避け,各種の数値もなるべく範囲で表わさず,具体的,明確な数値で示した. 序  外科学の目覚ましい進歩によって,手術治療の適応は著しく拡大された.手術治療が成績を向上し,成果を発揮するためには手術手技のみならず,患者管理が円滑に行われねばならないことはいうまでもない.殊に術直後のそれは患者の術前状態が重症であればあるほど,また手術侵襲が大であればあるほど,その述語管理を担当する医師,看護婦達の役割は重大となる.  国立循環器病センターにおいては連日多数の重症例手術が行われ,ICUでは,正に戦場にも匹敵する状況が展開され,この中で寸刻の判断と間髪を入れない適切な処置が絶え間なく要求されている.当ICU発足以来,まだ3年目を迎えたところであるが,すでに1,500名に及ぶ患者を収容している.  本書は当センターICUに勤務する医師や看護婦達がこれらの貴重な経験や苦労の蓄積を簡明に集約したものである.全国のICUに勤務する医師や看護婦の医療従事者,あるいは緊急医療に携わる人達にも,広く,かつ極めて有用な治療方針を提供するものであることを確信する.  1980年7月  国立循環器病センター病院長  曲直部壽夫 第6版の序  “ICUメモ”第5版が刊行されてから早や3年近く経過した.初版からでは13年近くになろうとしている.本書の形態は変わっていないが,内容はそのつど追加あるいは手直しをしてきているつもりである.最新の治療法や新しい薬を追加あるいは削除していっているが,残っていくのはオーソドックスというか基本的な診断法や治療法であり薬であるように思われる.臨床では,特にICUにおいてはベッドサイドにおける視診・蝕診・聴診が最も大切であり,ここからすべてが出発しているものと思われる.最近MRSAが問題となっているが,その対策は感染予防であり手洗いである.何事においても基本が最も大切なようである.  より一層充実した“ICUメモ”にするため,読者の方々の御批判また御提案をおまち申し上げております.  1993年3月  田中一彦 初版の序  今日,各病院において集中治療科即ちIntensive Care Unit(ICU)が開設されつつある.国立循環器病センターICUは,1977年8月のセンター開設と共にgeneral ICUとして発足した.以後,SCU(Strooke Care Unit, 心臓内科系集中治療科),CCU(Cardiac Care Unit, 心臓内科系集中治療科),NCU(Neuro-surgical Care Unit, 脳外科系集中治療科)が開設され,現在は心臓,血管外科術後の患者の入室が中心となって来ている.  さて,当センターICUにおいては管理,看護面において,常にICU全体としてのシステム化,治療の体系化に取組んできた.そのため種々の管理,看護面における基準を作製してきたが,メモ的なものを常にポケットに入れておく必要性を感じていた.そこで現在,我々の施行している管理及び看護面における基準を纏めたのが,この“ICUメモ“である.メモ的な体裁を目差したため,個々の疾患別の管理方法や特殊な管理及び看護基準は割愛し,循環,呼吸,体液の管理等とその看護基準を中心として纏めた.  この小冊子が,各ICUでの管理,看護の実際に少しでもお役に立つことが出来れば,我々の望外の幸せである.  1980年7月  編者    《目次》 I.循環の管理 1.低心拍出量症候群(LOS)の診断基準 2 2.低心拍出量症候群(LOS)の治療原則 3 3.血管拡張薬の開始量と効果 4 4.カテコラミン類の開始量と効果 5 5.降圧剤の種類と投与量 6 6.大動脈内バルンパンピング(IABP)の適応病態 8 7.重症心不全の診断基準 9 8.補助人工心臓(VAD)の適用基準と手順 10 9.補助人工心臓の離脱基準と手順 11 10.頻脈の治療 12 11.徐脈の治療 14 12.期外収縮の治療 15 13.抗不整脈薬の投与量 16 14.冠血管拡張薬 18 15.ジギタリスの投与量 19 16.ジギタリス中毒の治療 20 17.ペーシング治療の種類と適応 21 18.ペースメーカーの条件設定 22 19.カウンターショック 23 20.血行動態異常時の点検項目 24 21.心肺蘇生のABCD 25 22.心肺蘇生時に用意する薬 26 23~26.微量注入器による薬の投与量  イソプロテレノール 27 ニトログリセリン 30  エピネフリン・ノルエピネフリン 28 フェントラミン 31  ドパミン・ドブタミン 29 ブクラデシン 32 27.開心術後早期の血行動態の管理基準 33 28,29.血行動態の計算式 34 35 36 30.混合静脈血酸素飽和度 37 31,32.血行動態の正常値 38 39 II.呼吸の管理 1.気管チューブの内径と長さ 42 2.気管内吸引チューブのサイズ 43 3.人工呼吸器の条件設定 44 4.挿管中の呼吸管理 45 5.人工呼吸患者の看護上の注意点 46 6.人工呼吸器よりのウィーニング方法 47 7.人工呼吸器よりのウィーニンギ開始条件 48 8.呼吸促進薬 49 9.抜管の条件 50 10.抜管直後の管理 51 11.気管支拡張薬および線維素溶解酵素薬 52 12.声門浮腫の治療 53 13.気管切開の適応 54 14.気管切開の合併症 55 15.気管瘻の予防法 56 16.誤嚥時(aspiration)の治療 57 17.急性呼吸不全(ARDS)の治療 58 18.胸部X線写真のチェックポイント 59 19.動脈血酸素飽和度と酸素分圧 60 20.呼吸管理法の略号 61 21,22.呼吸生理の符号 62 64 23,24.呼吸動態の計算式 65 66 25.呼吸動態の正常値 67 III.水電解質の管理 1.基本輸液の内容と投与量 70 2.カリウムの投与量 71 3.グルコース・インスリン・カリウム(GIK)療法 72 4.血清カリウムの異常 73 5.血清ナトリウムの異常 74 6.血清クロールの異常 75 7.血清カルシウムの異常 76 8.浸透圧の推定式 77 9.酸-塩基平衡障害の診断 78 10.酸-塩基平衡障害の治療 79 11.不感蒸泄量 80 12.水電解質の正常値 81 IV 抗生物質と感染の管理 1.開心術後の抗生物質投与基準 84 2.白血球の分類と核の左方移動 85 3.主要菌に対する有効抗生物質 4,5.抗生物質の投与方法 87 88 6.抗生物質中に含まれるナトリウム量 90 7.抗真菌薬の投与方法 91 8.敗血症の診断 92 9.敗血症の治療 93 10.敗血症性ショックの特徴と治療 94 11.HBウィルスの消毒法 95 12.顆粒球減少症の処置 96 13.結核菌に対する処置 98 14.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する対策 99 V 血液凝固系の管理 1.開心術後の抗凝固療法 102 2.抗凝固薬の投与量 103 3.汎血管内凝固症候群(DIC)の診断 104 4.汎血管内凝固症候群(DIC)の治療 105 5.止血薬の投与量 106 6.血液凝固系の正常値 107 7.輸血後系移植片対宿主病(GVHD)に対する対策 108 VI 栄養の管理 1.開心術後の栄養計画と水分バランス 110 2.カロリーの必要量 111 3.高カロリー輸液(IVH)の適応 112 4.高カロリー輸液(IVH)の内容 113 5.高カロリー輸液(IVH)の種類 114 6.アミノ酸輸液の種類 116 7.アミノ酸の必要量 118 8.成分栄養(ED)の特性 119 9.成分栄養(ED)の組織 120 10.成分栄養(ED)の投与法 122 11.消化態栄養剤の投与法 123 12.消化態栄養剤の種類 124 13.ミルクの成分表 125 VII 消化器系合併症の管理 1.止瀉薬の投与量 128 2.制吐薬の投与量 129 3.術後腸管麻痺の治療 129 4.ストレス潰瘍の予防と治療 131 5.消化管出血の治療 132 6.術後肝機能障害の鑑別 133 7.術後黄疸の鑑別 134 8.肝障害をきたす主な薬 135 9.肝不全の治療 136 10.高アンモニア血症の治療 137 11.高血糖のコントロール 138 12.肝機能正常値 139 VIII 急性腎不全の管理 1.急性腎不全の診断 142 2.急性腎不全の鑑別診断 143 3.急性腎不全の治療 144 4.腹膜灌流の適応 145 5.薬の透析可能性 146 6.腹膜灌流の施行法 147 7.腹膜灌流液の種類 148 8.腹膜灌流液混合時の浸透圧 149 9.連続的携行式腹膜透析法(CAPD)の施行法 150 10.持続血液濾過法 151 11.腎機能の計算式と正常値 152 IX 中枢神経系の管理 1.急性期意識レベルノ分類法(3-3-9度方式) 156 2.鎮痛解熱薬の投与量 157 3.鎮静薬の投与量 158 4.鎮痙薬の投与量 159 5.心敗蘇生後の脳障害の予防 160 6.脳死判定基準 161 Xその他 1.主な薬の有効血中濃度 164 2,3.ICUにおける検査   小児開心術後1週間以内 166   小児開心術後1週間以後 167   成人開心術後1週間以内 168   成人開心術後1週間以後 169 4.ICUにおける記録用紙(1)   呼吸動態用紙 170   血行動態表 171 5.ICUにおける記録用紙(2)   検査用紙 172 6.ICU入室手順 173

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