出版社内容情報
《内容》 統計学の標準的な手法を理解するためにまとめた入門書。初版以来好評を得てきたが、今回改訂し内容の一層の充実をはかった。
《目次》
目次
1. 医学統計の必要性 1
1.1 統計学とは 1
1.2 効果の判定,治療方針の決定 4
2. 推定と検定の基礎知識 6
2.1 統計資料の種類 6
2.2 分布の表示 7
2.3 特性値 10
2.3.1 平均値 10
2.3.2 順位を示す特性値 10
2.3.3 散布度 11
2.4 確率分布 13
2.4.1 正規分布 13
2.4.2 正規分布の性質 15
2.5 相関と回帰 20
2.5.1 相関係数 20
2.5.2 順位相関係数 21
2.5.3 回帰直線 22
3. 推定 24
3.1 母集団と標本 24
3.2 点推定と区間推定 26
3.3 母平均の推定 27
3.4 母(集団)比率の推定 30
3.4.1 正規分布による近似 30
3.4.2 F分布から算出する方法 31
3.5 母相関係数の推定 32
3.5.1 母相関係数の有意性の検定(ρ=0の検定) 32
3.5.2 母相関係数の推定(ρ≠0の場合) 33
4. 検定--概論 35
4.1 仮説検定,帰無仮説,対立仮説 35
4.2 両側検定,片側検定 37
4.3 有意水準,第1種の過誤,第2種の過誤 37
4.4 検出力,標本数 40
4.4.1 母比率の検定に必要な標本数 40
4.4.2 母平均の検定に必要な標本数 41
4.4.3 2つの標本比率の検定に必要な標本数 42
4.4.4 2つの標本平均の検定に必要な標本数 43
4.4.5 標本数nが等しくない場合(n1≠n2) 44
5. 検定--各論1 度数と比率の検定 45
5.1 度数の検定 45
5.1.1 適合度の検定 45
5.1.2 独立性の検定 47
5.1.3 Fisherの直接確率法 50
5.1.4 McNemarテスト 53
5.1.5 関連係数 54
5.1.6 Habermanの残査分析 55
5.1.7 リスク比とオッズ比 57
5.2 母比率の検定 61
5.2.1 2項検定 62
5.2.2 正規分布に近似する方法 62
5.3 独立2標本の比率の検定 63
5.4 対応2標本の比率の検定 65
6. 検定--各論2 平均と代表値の検定 67
6.1 母平均の検定 67
6.1.1 母分散が既知の場合の母平均の検定 67
6.1.2 母分散が未知の場合の母平均の検定 69
6.2 独立2標本の平均値の検定 71
6.2.1 母分散が既知の場合,μ1=μ2の検定 71
6.2.2 母分散が未知だが等しい場合,μ=1μ2の検定 73
6.2.3 母分散が未知で等しくない場合,μ1=μ2の検定 78
6.3 対応2標本の平均値の検定 80
6.4 独立2標本の代表値の検定 85
6.4.1 中央値検定 86
6.4.2 Mann-WhitneyのU検定 89
6.4.3 Kolmogorov-Smirnovの検定 92
6.5 対応2標本の代表値の検定 94
6.5.1 符号検定 95
6.5.2 Wilcoxonの符号付順位検定 97
7. 検定--各論3 相関と回帰における検定 97
7.1 母相関係数の検定 101
7.2 順位相関係数の検定 105
7.2.1 Spearmanの順位相関係数γsの検定 105
7.2.2 Kendallの順位相関係数τの検定 107
7.3 切片の検定 109
7.4 傾きの検定 110
7.4.1 連続量の場合 110
7.4.2 離散量の場合 Mantel-extension法 118
7.5 偏相関係数の検定 122
7.6 重相関係数の検定 128
8. 検定--各論4 対応多標本の検定 131
8.1 1元配置分散分析 131
8.2 分散の等質性の検定 138
8.3 2元配置分散分析 141
8.4 ラテン方格法 147
8.5 Kruskal-Wallis検定 150
8.6 Friedman検定 153
9. SAS 156
9.1 概要 156
9.1.1 SASのインストール 157
9.1.2 SAS実行 158
9.1.3 データの確認,または作成(ファイルの確認,または作成) 160
9.1.4 プログラム作成,結果出力 162
9.2 DATAステップ 167
9.2.1 SASプログラミング 167
9.2.2 DATAステップの流れ 167
9.3 PROCステップ 179
9.3.1 1変数の集計,外れ値の検討,CHART,MEANSなど 179
9.3.2 2変数間の関連 191
9.3.3 標準的初歩的検定,解析,FREQ,TTEST,NPAR1WAY 197
9.3.4 対応多標本の検定--ANOVA, GLM, CATMOD 203
9.3.5 SASにおける重回帰分析とロジスティック回帰分析の実行 210
9.4 やや特殊な計算のためのプロシジャ 215
10. Q&A--統計の正しい利用と
Evidence-Based Medicineの発展に向けて 227
Q1 平均値を求める場合,計算はどの桁まで行えばよいのでしょうか. 227
Q2 検定を行う前に考えておかねばならないことは何ですか. 228
Q3 データをまとめる際には 平均値±標準偏差 で表現すればよいのでしょうか. 235
Q4 標準偏差(SD)と平均の標準誤差(SEM)の違いは何ですか.
また,どのように使い分ければよいのでしょうか. 236
Q5 比,比率で表現するとどんなメリットがありますか.
その時注意しなければいけないのはどんな点ですか. 237
Q6 どんな検定法により検定を行えばよいのですか. 239
Q7 データが集まったのですがどの統計手法を用いるとよいでしょうか. 245
Q8 正規分布に基づくパラメトリック検定は,
データが正規分布していないと利用できないのですか. 246
Q9 検定法により結果に差がある場合はどうしたらよいのですか. 247
Q10 統計的有意性は本当に意味がありますか.また,その逆はどうなるのでしょう 247
Q11 対象を変えた複数の調査・実験でまったく逆の結論が出た場合,
どう解釈したらよいのでしょう. 248
Q12 予後の生命表解析とか,Kaplan-Meier法とはどんなものなのですか.
使用する時の注意もお願いします. 250
Q13 臨床試験を行う時どんな点に注意して実施すればよい研究ができますか. 254
Q14 臨床試験のプロトコールを作成した時どのような点に注意してチェックすれば
完全,またはそれに近いプロトコールができますか. 259
Q15 臨床試験で用意する文書・データ書式にはどんなものがありますか. 260
Q16 治療シェーマとは何でしょうか 261
Q17 急送報告では何を報告すべきでしょうか. 262
Q18 モニタリングや中間解析は何のために行うのですか. 262
Q19 ITT(intention-to-treat)解析とprotocol compatible解析の
違いを例を挙げて説明してください. 263
Q20 Evidence-Based Medicineとはどのようなものですか. 263
Q21 臨床医としてEBMを正しく理解し,実践するためには,
どのような点に注意すればよいですか. 265
Q22 EBMをテーラーメード医療に結びつけるには,
臨床医は何をすべきでしょうか. 267
Q23 インターネットをEBMに利用する際,どのようなことに注意したらよいですか.
また,検索方法はどのようにしたらよいでしょうか. 269
Q24 サーチエンジンとはどのようなものですか.
また,使用法はどのようにしたらよいでしょうか. 271
Q25 標本数算定の際の,臨床試験上の意味づけを教えて下さい. 272
[付録]
付表1 対数表 276
付表2 二乗表 278
付表3 標準正規分布表 280
付表4 Poisson分布表 281
付表5 t分布表 282
付表6 χ2表 283
付表7 z変換表 284
付表8 F分布表 286
付表9 Wilcoxon符号付順位検定表 288
付表10 Mann-Whitney U検定表 289
付表11 2標本Kolmogorov-Smirnov検定表(D) 293
付表12 Spearman順位相関係数検定表 293
付表13 Kendall順位相関係数検定 294
付表14 Kruskal-Wallis検定表 295
付表15 Friedman検定表 296
付表16 歪度・尖度検定表 298
[索引] 299