文春文庫<br> ガン入院オロオロ日記

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文春文庫
ガン入院オロオロ日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167913731
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

病院食・ヨレヨレパジャマ・点滴のガラガラ…全てが目新しい入院日記。ほか、ミリメシ、肉フェス、認知症、オリンピック、蕎麦など。

内容説明

ある日、肝細胞がんと告知されたショージ君。40日に及ぶ人生初の入院生活を送ることに。ヨレヨレパジャマで点滴のガラガラを連れ歩き、何を食べるか悩む間もなく病院食を出される。それは不本意の連続だった…。認知症時代の“明るい老人哲学”にミリメシ、ガングロ。そしてついにオリンピック撲滅派宣言!?

目次

初体験入院日記
官能で「もう一度ニッポン」
大冒険 水陸両用バス
粉もん大好き
対談 東海林さだお×新井平伊―認知症時代の“明るい老人哲学”
〆切り5分前
ミリメシはおいしい
流行語大研究
座談会 東海林さだお×南伸坊×伊藤理佐―雑誌って面白い!
初詣はおねだりである
「肉フェスティバル」は肉爛漫
そうだ、蕎麦食いに行こう
分類学入門
がん黒を揚げる
対談 東海林さだお×岸本佐知子―オリンピック撲滅派宣言「スポーツって、醜いよね?」

著者等紹介

東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

96
東海林先生がガンになって入院、手術する顛末が冒頭書かれている。なんといっても「食」だが自身の体験記も面白い。入院時の食事メニューも紹介されている。さすが食のプロ。 食についてはシ東海林先生の場合はテレビのグルメ番組と違いどんどん美味しー!と書いてもらって結構だ。粉モンやミリめし、分類学について、ガングロを揚げるそして対談もあって楽しめた。表紙のデザイン、著者が手掛けたものかと思っていたら故・和田誠さんのものだったとは・・・・・・図書館本 2021/03/04

s-kozy

51
『オール讀物』の連載「男の分別学」をまとめたもの。この巻に収められたのは二〇一四年四月号〜二〇一六年四月号に掲載されたものだそう。連載時期は著者が70代後半の頃となる。ガン闘病、切除手術も経験し、年齢的な興味から話題も自然と認知症などに移っていっている。しかし、ミリメシや肉フェスにも興味があり、好奇心もまだまだ旺盛な様子。イラスト(一コマ漫画)の完成度も落ちておらず、期待通りの楽しい時間を過ごすことができる。尊敬に値するなぁ。こんな風な年寄りになりたいもんだ。2019/11/05

yamatoshiuruhashi

49
独特の表現が多いこの人らしい軽妙なエッセイ。表題のガン入院体験記だけでなく、多彩な人々との対談や各種の随筆など。ゆっくり楽しめる。著者の漫画もユニークな運びが多くて好きだが、本書における入院状況の描写も面白い。肝臓癌で「レバ刺し一人前強」の肝臓を切除するという表現に悲壮さは感じられない。が、癌告知をされた者が最初からこうも気楽に話せるはずがないだろう。それがここに至るまでの克服過程を描いているのではなく、状況を受け入れているところに「オロオロ」はあまり感じられないが、大変だったんだろうなと思う。2024/05/20

Aminadab

29
久々の東海林さだお。ご存じの通りこの人のエッセイは『週刊朝日』に〈あれも食いたいこれも食いたい〉(単行本タイトルは「…の丸かじり」)、『オール讀物』に〈ショージ君のにっぽん拝見〉改題して〈男の分別学〉が連載、本書は後者(2014~16年)をまとめたもの。しかし『朝日』は休刊してしまったし、『讀物』も最新号を図書館で見たが掲載はなかった。残念至極。この集では何といっても表題作(連載3回分)が読み応えあるが、他にも雑誌『讀物』応援鼎談とか、国宝級翻訳者岸本佐知子さんとの五輪呪詛対談など読み所があるのでお薦め。2023/08/09

tamako

15
ガンの入院の話は全体の1/5くらいで、あとはいろんなエッセイとか対談とか。しかしこの人の感性は若いな。戦前生まれなのに60歳くらいな感性で書いているように見える。絵も面白いけど文章はさらに面白い。どうかいつまでもお元気で。「オール讀物」が菊池寛の命名とは知らなかった。戦前からあるのも知らなかった。さすが菊池寛。一度も読んだことない雑誌だけど読んでみようかな。2022/01/09

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