出版社内容情報
《内容》 本書は現在の遺伝子診断の最前線の知識を集約したのみでなく,実際に遺伝子診断の診断手技を自らの手で実践できるよう企画された.1.遺伝子診断手技の懇切なガイド書2.神経・内分泌代謝・血液・呼吸循環・免疫各疾患および感染症のDNA診断について第一線で活躍中の執筆陣3.疾患概念・分子生物学的病態,遺伝子の構造と遺伝子変異,遺伝子の異常の検査法に沿って統一的に記載.遺伝子診断を臨床の場で診断や治療に生かそうとする方々にとっての手引きとして役立とう.序 日進月歩といえる最近の分子生物学の進歩は医学の全ての分野に大きな変化をもたらしている.実際の臨場の場においても,遺伝子に関する知識や理解なしに,的確な診断や治療を行うことが困難になりつつある. このような医学の趨勢をふまえ,本書は現在の遺伝子診断の最前線の知識を集約したのみでなく,このガイド書により,実際に遺伝子診断の診断手技を1つ1つ自らの手で実践できるように企画された,新しい遺伝子診断書である.企画のポイント1.遺伝子診断手技の懇切なガイド書2.神経・内分泌代謝・血液・呼吸循環・免疫各疾患および感染症のDNA診断について第一線で活躍中の執筆陣3.疾患概念・分子生物学的病態,遺伝子の構造と遺伝子変異,遺伝子の異常の検査法に沿って統一的に記載. 本書が遺伝子診断を実際に行う方々向けのガイド書として,また遺伝子診断を臨床の場で診断や治療に生かそうとする方々にとっての手引きとして活用していただければ編著者らにとって望外の幸いである.1994年 冬編者一同 《目次》 目次1 神経疾患1.家族性ALZHEIMER病 〈成瀬 聡〉1疾患概念・分子生物学的病態 1遺伝子の構造と遺伝子変異 11.早期発症型家族性ALZHEIMER病 12.晩期発症型家族性ALZHEIMER病 3遺伝子異常の検査法 31.早期発症型家族性ALZHEIMER病 32.晩期発症型家族性ALZHEIMER病 52.家族性筋萎縮性側索硬化症 〈中野亮一,佐藤修三,辻 省次〉6疾患概念・分子生物学的病態 6遺伝子の構造と遺伝子変異 6遺伝子異常の検査法 83.HUNTINGTON病 〈後藤 順〉11疾患概念・分子生物学的病態 11遺伝子の構造と遺伝子変異 12遺伝子異常の検査法 134.脆弱X症候群 〈中堀 豊〉16疾患概念・分子生物学的病態 16遺伝子の構造と遺伝子変異 17遺伝子異常の検査法 181.サザン法とその問題点 192.PRC法とその問題点 195.脊髄小脳変性症 〈田中 一〉21A.遺伝性脊髄小脳変性症の遺伝子診断 21B.遺伝性オリーブ橋小脳萎縮症 22C.MACHADO-JOSEPH病(MJD) 23D.家族性痙性対麻痺 24E.FRIEDREICH失調症 24F.遺伝性歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 256.家族性アミロイドポリニューロパシー 〈村上龍文〉27疾患概念・分子生物学的病態 27遺伝子の構造と遺伝子変異 27遺伝子異常の検査法 307.ミトコンドリア脳筋症 〈丹野芳範,米田 誠,田中恵子,辻 省二〉32A.KEARNS-SAYRE症候群 33B.PEARSON症候群 33C.MERRF 35D.MELAS 36E.LEBER遺伝性視神経萎縮性 37F.NARP 388.筋緊張性ジストロフィー 〈江口郁代〉40疾患概念・分子生物学的病態 40遺伝子の構造と遺伝子変異 40遺伝子異常の検査法 429.DUCHENNE型筋ジストロフィー 〈林由起子,後藤加奈子,荒畑喜一〉44疾患概念・分子生物学的病態 44遺伝子の構造と遺伝子変異 45遺伝子異常の検査法 461.multiplex PCR法 462.保因者診断 473.胎児診断 484.免疫組織化学法・イムノブロット法 4810.副腎白質ジストロフィー 〈小池亮子,小野寺理,辻 省次〉49疾患概念・分子生物学的病態 49遺伝子の構造と遺伝子変異 50遺伝子異常の検査法 511.サザンブロッティングによる遺伝子異常の同定 512.直接塩基配列解析法 5111.ZELLWEGER症候群 〈下澤伸行,鈴木康之,折居忠夫〉53A.疾患概念 53B.遺伝的相補性解析 54C.F群病因遺伝子と変異解析 54D.他の相補性群の病因遺伝子 56E.ペルオキシソーム欠損症の遺伝子解析 5612.GM1-ガングリオシドーシス〈吉田邦広〉57疾患概念 57臨床所見 57遺伝子の構造と遺伝子変異 57遺伝子診断の実際 59遺伝子診断上の注意点 6013.GM2-ガングリオシドーシス〈田中あけみ〉62疾患概念・分子生物学的病態 62遺伝子の構造 62遺伝子変異 621.αサブユニット遺伝子 622.βサブユニットの変異 643.GM2活性化蛋白 64遺伝子異常の検査法 641.αサブユニット 642.βサブユニット 653.GM2活性化蛋白 6514.metachromatic leukodystrophy(MLD) 〈近藤 類〉68疾患概念・分子生物学的病態 68遺伝子の構造と遺伝子変異 69遺伝子異常の検査法 7015.FABRY病 〈石井 達,桜庭 均〉73疾患概念・分子生物学的病態 73遺伝子の構造と遺伝子変異 74遺伝子異常の検査法 7516.ガラクトシアリドーシス 〈大島章弘〉77A.分子生物学的病態 77B.臨床表現 78C.遺伝子の構造 78D.変異電子と変異蛋白 79E.表現型と遺伝子変異 80F.遺伝子異常の検査 801.すでに同定された変異の検査 802.新しい変異遺伝子の検査 812 内分泌・代謝1.インスリン依存性糖尿病(IDDM) 〈池上博司,荻原俊男〉82疾患概念・分子生物学的病態 82遺伝子の構造と遺伝子変異 83遺伝子の多型の検出法 852.インスリン異常症 〈南條輝志男,三家登喜男,西 理宏〉87疾患概念・分子生物学的病態 871.臨床所見および検査所見 872.検索手順 87遺伝子の構造と遺伝子変異 89遺伝子異常の検査法 903.インスリン受容体異常症 〈小田原雅人,山下亀次郎,門脇 孝〉92疾患概念・分子生物学的病態 92遺伝子の構造と遺伝子変異 93遺伝子異常の検査法 954.グルコキナーゼ異常症 〈加来浩平〉97疾患概念・分子生物学的病態 971.グルコキナーゼ:グルコースセンサーとしての役割 972.糖代謝異常をきたす機序 973.グルコキナーゼ遺伝子異常の臨床的特徴 97遺伝子の構造と遺伝子変異 991.遺伝子の構造 992.遺伝子変異 99遺伝子異常の検査法 1001.遺伝子異常の解明にいたった経過 1002.遺伝子異常の検査法 1015.ミトコンドリア異常による糖尿病 〈粟田卓也,松本千明,岩本安彦〉103疾患概念・分子生物学的病態 103遺伝子の構造と遺伝子変異 104遺伝子異常の検査法 1066.家族性高コレステロール血症 〈横出正之,北 徹〉107A.疾患概念 歴史 107B.分子生物学的病態 107C.臨床所見ならびに検査所見 108D.LDL受容体遺伝子の構造と変異 108E.遺伝子異常の検索法とその診断 1107.アポ蛋白異常症 〈山本 章,山村 卓〉112A.疾患概念・分子生物学的病態 112B.アポリポ蛋白遺伝子の構造と進化 113C.遺伝子変異と疾患 1151.アポA-IとアポA-II 1152.アポC-II 1163.アポE 1174.アポB 1175.動脈硬化につながるアポリポ蛋白遺伝子の多型性の解析1188.リポ蛋白リパーゼ(LPL)欠損症 〈小林淳二,齋藤 康〉122疾患概念・分子生物学的病態 122遺伝子の構造と遺伝子変異 122遺伝子異常の検査法 1269.LCAT欠損症 〈後藤田貴也,山田信博〉127疾患概念・分子生物学的病態 127遺伝子の構造と遺伝子変異 1281.酵素蛋白の完全欠損症例 1282.不活型蛋白産生症例 1293.部分的LCAT欠損症例 1294.魚眼病 130遺伝子異常の検査法 13010.CETP欠損症 〈山下静也,松沢佑次〉132A.CETPの機能,性状ならびに活性測定法 132B.CETP遺伝子の構造 133C.CETP欠損症と高HDL血症 133D.CETP欠損症の遺伝子診断 1351.polymerase chain reaction(PCR) 1352.アガロースゲル電気泳動 1363.制限酵素N Iによるdigestion 13611.プリン代謝異常症 〈藤森 新〉1381.AMP deaminase(AMPD)欠損症 1402.adenosine deaminase(ADA)欠損症 1403.purine nucleoside phosphorylase(PNP)欠損症 1414.adenine phosphoribosyltransferase(APRT)欠損症 1415.hypoxanthine guanine phosphoribosyl-transferase(HPRT)欠損症 1426.その他の酵素異常症 1427.プリン代謝異常症の遺伝子診断法 14212.先天性代謝異常 〈成澤邦明〉145A.フェニルケトン尿症 1451.疾患概念 1452.遺伝子の構造と遺伝子変異 1453.遺伝子異常の検索法 146B.メチルマロン酸血症 1481.疾患概念 1482.遺伝子の構造と遺伝子異常 1493.遺伝子異常の検索法 149C.非ケトーシス型高グリシン血症 1501.疾患概念 1502.遺伝子の構造と遺伝子異常 1503.遺伝子異常の検索法 150D.中鎖アシルCoA脱水素酵素(MCAD)欠損症 1511.疾患概念 1512.遺伝子の構造と遺伝子異常 1513.遺伝子異常の検索法 15113.21-ヒドロキシラーゼ欠損症 〈柳瀬敏彦,名和田 新〉153疾患概念 153遺伝子の構造 154遺伝子異常 1541.CYP21B欠損と大規模なCYP21B→21Aの遺伝子変換 1552.小規模のCYP21B→21Aの遺伝子変換 1563.点突然変異 157遺伝子異常の検索法 15714.BECKWITH-WIEDEMANN症候群 〈久保田健夫,新川詔夫〉159疾患概念・分子生物学的病態 1591.臨床所見および検査所見 1592.原因遺伝子とゲノム刷り込み 159遺伝子異常の検査法 1601.家族例 1602.弧発令 16115.下垂体性クレチン症(先天性TSH単独欠損症,PIT1異常症) 〈巽 圭太〉163疾患概念・分子生物学的病態 163遺伝子の構造と遺伝子変異 164遺伝子異常の検査法 16616.成長ホルモン受容体異常症〈肥塚直美〉167疾患概念・分子生物学的病態 167GH受容体の構造と遺伝子構造 167GH受容体遺伝子変異 169遺伝子異常の検査法 17017.腎性尿崩症(バゾプレシン受容体異常) 〈岡田耕治,齋藤寿一〉171疾患概念・分子生物学的病態 171遺伝子の構造と遺伝子変異 172遺伝子異常の検査法 17518.偽性(偽性)副甲状腺機能低下症 〈福本誠二,松本俊夫〉176疾患概念・分子生物学的病態 176遺伝子の構造と遺伝子変異 177遺伝子異常の検査法 178Gsα蛋白異常と疾患 17919.多発性内分泌腺腫症(MEN) 〈中井利昭,竹越一博,磯部和正〉180疾患概念と病態 1801.MEN I型 1802.MEN II型 181原因遺伝子 1811.MEN I型 1812.MEN II型 181遺伝子診断(RFLP解析を中心として)1821.RFLP解析の原理 1822.RFLP解析の実際 1823.RFLP解析の注意点と問題点 18420.甲状腺ホルモン受容体異常(甲状腺ホルモン不応症) 〈三橋知明〉185疾患概念・分子生物学的病態 1851.甲状腺ホルモン不応症の病型 1862.全身型甲状腺ホルモン不応症 186遺伝子の構造と遺伝子変異 187遺伝子異常の検査法 18821.XY女性の遺伝子診断(testicular feminiza-tion syndromeとXY pure gonadal dysgenesis) 〈堤 治,武谷雄二〉189A.遺伝子による性分化の仕組み 189B.睾丸(精巣)女性化症候群 1901.疾患概念 1902.遺伝子の構造と異常 191C.XY女性(SWYER症候群) 1921.疾患概念 1922.遺伝子の構造と異常 19222.ビタミンD不応症(遺伝性ビタミンD抵抗性クル病タイプII) 〈五十嵐徹也〉194疾患概念・分子生物学的病態 194遺伝子の構造と遺伝子変異 195遺伝子異常の検査法 1963.血液,腫瘍性疾患1.AML-M2とt(8;21) 〈柵木信男〉199疾患概念・分子生物学的病態 199遺伝子の構造と遺伝子変異 199遺伝子異常の検査法 2001.サザン法による8;21転座の証明 2002.RT-PCR法 2012.AML-M3とt(15;17) 〈田代 聡,田中公夫,鎌田七男〉203疾患概念・分子生物学的病態 203遺伝子の構造と遺伝子変異 203遺伝子異常の検査法 2043.慢性骨髄性白血病 〈東條有伸〉207疾患概念・分子生物学的病態 207遺伝子の構造と遺伝子変異 2071.フィラデルフィア染色体にともなうBCR,ABL両遺伝子の異常 2072.BCR-ABLキメラ遺伝子208遺伝子異常の検査法 2101.サザンブロット法によるBCR遺伝子構成の検出 2102.ノーザンブロット法によるBCR-ABLキメラmRNAの検出 2103.ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いたBCR-ABLキメラmRNAの検出 2104.CML急性転化とt(3;21) 〈三谷絹子〉212A.t(3;21)によるAML1/EVI-1キメラ遺伝子の形成 212B.AML1/EVI-1キメラmRNAおよび融合蛋白質の発現 213C.t(3;21)の臨床診断 2135.pre B-ALLとt(1;19) 〈林 泰秀〉216疾患概念・分子生物学的病態 216遺伝子の構造と変異 2161.E2A遺伝子 2162.PBX1遺伝子 2173.E2A/PBX1癒合転写産物の多様性 2174.E2A/PBX1の白血病における役割 217遺伝子異常の検査法 2186.11q23転座型白血病 〈山本一仁,瀬戸加大,飯田真介,上田龍三〉220疾患概念・分子生物学的病態 220遺伝子の構造と遺伝子変異 2211.MLL遺伝子 2212.LTG遺伝子 222遺伝子異常の検査法 2237.tal-1遺伝子とT細胞性白血病 〈原 純一,大杉夕子〉226A.tal-1遺伝子 226B.tal-1遺伝子の構造とT-ALLでの変異 2261.tal-1遺伝子の構造 2262.tal-1遺伝子を含む相互転座 2273.tal-1遺伝子の腕内欠失 227C.tal-1遺伝子の変異の検出 2288.B細胞系腫瘍とBCL-1/PRAD1遺伝子 〈本倉 徹〉230疾患概念・分子生物学的病態 2301.悪性リンパ腫とBCL-1/PRAD1遺伝子 2312.MMとBCL-1/PRAD1遺伝子 2323.CLLとBCL-1/PRAD1遺伝子 232遺伝子の構造と遺伝子変異 232遺伝子異常の検査法 2339.濾胞性リンパ腫 〈瀬戸加大,山本一仁,上田龍三〉234疾患概念・分子生物学的病態 234遺伝子の構造と遺伝子異常 235遺伝子異常の検査法 2361.サザンブロット法 2362.PCR法 23610.サラセミア症候群 〈今村 孝〉239疾患概念・分子生物学的病態 239遺伝子の構造と遺伝子変異 239遺伝子異常の検査法 24211.ヘモグロビン異常症 〈原野昭雄〉245疾患概念・分子生物学的病態 245遺伝子の構造と遺伝子変換 246遺伝子異常の検査法 24712.赤血球膜異常症 〈八幡義人,神崎暁郎,岡本直人〉2501.赤血球膜蛋白の種類と蛋白生化学の特徴および遺伝子特性 2512.HEの病因としてのスペクトリン異常症とその遺伝子異常 2513.遺伝性球状赤血球症(HS)とその原因 2574.バンド4.2異常症と遺伝子解析 2575.バンド3とその遺伝子異常 25913.赤血球酵素異常症 〈藤井寿一〉260疾患概念・分子生物学的病態 260遺伝子の構造と遺伝子変異 2631.ピルビン酸キナーゼ異常症 2632.グルコース-6リン酸脱水素酵素異常症 2633.その他の酵素異常症 265遺伝子異常の検査法 26514.血友病 〈小嶋哲人〉267疾患概念・分子生物学的病態 2671.第VIII因子 2672.第IX因子 267遺伝子診断 2691.異常遺伝子の直接診断法 2692.血友病の間接遺伝子診断法 27015.プロテインC異常症・プロテインS異常症・APC抵抗症 〈鈴木宏治〉272A.プロテインC異常症 272疾患概念・分子生物学的病態 272遺伝子の構造と遺伝子変異 273遺伝子異常の検査法 275B.プロテインS異常症 277疾患概念・分子生物学的病態 277遺伝子の構造と遺伝子変異 277遺伝子異常の検査法 278C.APC抵抗症(APCレジスタンス) 279疾患概念・分子生物学的病態 279遺伝子の構造と遺伝子変異 280遺伝子異常の検査法 28016.血小板機能異常症 〈加藤 淳〉281疾患概念・分子生物学的病態 281A.血小板無力症(GT) 281遺伝子の構造と遺伝子変異 282遺伝子異常の検査法 284B.BERNARD-SOULIER症候群(BSS) 28517.アンチトロンビンIII欠損症 〈辻 肇〉286疾患概念・分子生物学的病態 286遺伝子の構造と遺伝子変異 287遺伝子異常の検査法 29018.WILMS腫瘍とWT遺伝子 〈菊池春人,泰 順一〉291疾患概念・分子生物学的病態 291遺伝子の構造と遺伝子変異 291遺伝子異常の検査法 29319.網膜芽細胞腫とRB遺伝子 〈外園泰弘,外園千恵,橋本知子〉296疾患概念 296臨床所見 296遺伝子の構造と遺伝子変化 2971.RB遺伝子の構造 2972.RB遺伝子の異常 298遺伝子異常の検査法 29920.悪性腫瘍とp53遺伝子 〈矢ノ下玲,小西元子,宮木美知子〉301疾患概念・分子生物学的病態 301遺伝子の構造と遺伝子変異 304遺伝子異常の検査法 3061.突然変異の検査 3062.対立遺伝子欠失の検査 30721.HCVと肝発癌〈郡司俊秋,加藤宜之,土方 誠,下遠野邦忠〉308疾患概念・分子生物学的病態 308遺伝子の構造と遺伝子変異 308遺伝子変異の検査法 310HCVと肝発癌 31122.子宮頸癌とHPV 〈谷本博利〉312疾患概念 312遺伝子の構造と遺伝子変異 312遺伝子の検査法 3131.in situ hybridization法3132.polymerase chain reaction(PCR)法 3133.サザンブロットハイブリダイゼーション法 3144.reverse transcriptase-PCR(RT-PCR)法 3145.ノーサンブロットハイブリダイゼーション法 3154 循環器・呼吸器1.家族性肥大型心筋症 〈西 宏文〉316疾患概念・分子生物学的病態 3161.疾患概念 3162.分子生物学的病態 316遺伝子の構造と遺伝子変異 3181.心筋βミオシン重鎖遺伝子ミスセンス変異 3182.ミスセンス変異以外の心筋ミオシン重鎖遺伝子異常 319遺伝子異常の検査法 3191.既知のミスセンス変異の検出 3192.未知のミスセンス変異の検出 3203.心筋βミオシン重鎖遺伝子以外の原因遺伝子へのアプローチ 3212.ミトコンドリア異常と心筋症 〈大林利博,伊藤隆之〉323疾患概念・分子生物学的病態 323遺伝子の構造と遺伝子変異 324遺伝子異常の検査法 3253.心筋炎・拡張型心筋症 〈松森 昭,塩井哲雄〉328A.心筋炎・拡張型心筋症とウイルス感染 328B.心筋炎・拡張型心筋症におけるウイルスゲノムの検出 328C.心筋生検標本を用いたPCRの実際 3291.PCRの方法 3302.PCRの応用 3314.α1-アンチトリプシン欠損症 〈瀬山邦明,貫和敏博,吉良枝郎〉333疾患概念・分子生物学的病態 333α1ATの表現型の命名 335遺伝子の構造と遺伝子変異 336α1AT分子の立体構造からみた欠損機序の理解 336遺伝子異常の検査法 3385.嚢胞性線維症 〈小林圭子〉343疾患概念・分子生物学的病態 343遺伝子の構造と遺伝子変異 344遺伝子異常の検査法 3465 免疫1.HLAの多型性診断と疾患 〈徳永勝士〉349A.HLAの構造と機能 3491.HLA遺伝子領域の構成 3492.HLA分子の構造と多型 3503.HLAの機能 350B.HLA遺伝子のDNAタイピング 350C.HLAと関連する疾患 3521.疾患関連の背景 3522.慢性関節リウマチ 3533.インスリン自己免疫症候群 3542.遺伝子異常によるリンパ球活性化障害 〈崎山幸雄,松本脩三〉356A.重症複合免疫不全症 3561.伴性劣性重症複合免疫不全症 3562.ADA欠乏症 357B.伴性劣性無γ-グロブリン血症 358C.IgM増加を伴う免疫グロブリン欠乏症 3583.重症複合免疫不全症 〈拓植郁哉,松岡 宏,鳥居新平〉360疾患概念 360A.T,B細胞をともに欠く重症複合免疫不全症[B(-)SCID]360分子生物学的病態 360遺伝子の構造と変異 360B.B細胞を有する重症複合免疫不全症[B(+)SCID]363 分子生物学的病態 363遺伝子の構造と遺伝子変異 363遺伝子異常の検査法 3644.食細胞不全症-慢性肉芽腫症を中心に 〈有賀 正〉366疾患概念・分子生物学的病態 366遺伝子構造と遺伝子変異 367遺伝子異常の検査法 3685.補体欠損症 〈三森明夫〉371疾患概念・分子生物学的病態 371遺伝子の構造と遺伝子変異 373遺伝子異常の検査法 3756 臨床検査・感染症1.抗酸菌のDNA診断 〈中井利昭,磯部和正,竹越一博,澤畑辰男〉378A.検査の意義 378B.検体採取条件 378C.DNA診断 3781.培養菌を用いた抗酸菌DNA診断キット 3782.PCR法を用いた抗酸菌同定法 3793.従来法(抗酸菌の分離培養法)との比較 3804.将来の展望 3812.クラミジア,淋菌のDNA診断〈出口 隆,多田晃司,米田尚生,河田幸道〉382A.検査の意義 382B.DNA診断 3821.PCR法の実際 3822.従来法との比較 3843.将来の展望 3853.マイコプラズマのDNA診断 〈矢野敬文,大泉耕太郎,荒井澄夫〉387A.検査の意義 387B.検体採取条件 387C.DNA診断 3881.DNAプローブハイブリダイゼーション法によるM.pneumoniaeの診断 3882.PCR法によるM.pneumoniaeの診断 3893.その他のマイコプラズマのDNA診断 3914.PCR法によるB型肝炎ウイルス感染症のDNA診断 〈岡本宏明〉393A.検査の意義 393B.HBVの遺伝子構造 393C.nested PCR法によるHBV DNAの検出 394D.HBsエスケープ変異体の遺伝子解析 394E.HBe抗体陽性期のHBVゲノムの解析 3955.C型肝炎ウイルス 〈田川まさみ,大藤正雄〉399疾患概念・分子生物学的病態 399遺伝子の構造と遺伝子変異 399HCV感染の検査法 4001.抗体系による診断 4002.HCV RNAの測定 4006.HTLV-1 〈森内良三,中村要二,宮本 勉〉403A.検査の意義 403B.検体採取条件 403C.DNA診断 403D.PCR法における注意点 405E.結果の解釈 406F.将来への展望 4067.HIV 〈栗村 敬〉407A.必要なHIVの基礎的知識 407B.HIVの感染経路 408C.HIV感染における核酸診断 4088.MRSAのDNA診断 〈舘田映子,平松啓一〉411A.MRSAにおけるmec A遺伝子領域の構造 411B.PCR法によるmec A遺伝子の検出法 412C.PCR法の感度と信頼性 413D.軽度耐性MRSA(ヘテロタイブMRSA)とmec A遺伝子を持つメチシリン感受性ブドウ球菌 414E.mec A遺伝子の分布とmec Aを持たないメチシリン耐性ブドウ球菌 4149.サイトメガロウイルス 〈大泉耕太郎,本田順一〉417A.具体的な検査法 4171.conventional PCR法による検出 4172.臨床検体からの検出法 418B.PCR法による成績の解釈 4217 DNA診断の基礎1.核酸サンプルの調整と評価法 〈中原堅一,永井良三〉423A.DNAの抽出 4231.プラスミドDNAの調整 4232.λファージDNAの調整 4263.ゲノムDNAの単離 428B.RNA精製 4291.AGPC法 429C.濃度測定 430D.電気泳動 4312.核酸のハイブリダイゼーション 〈加藤智啓〉433A.プローブの標識法 4331.ラジオアイソトープを用いた方法 4332.非ラジオアイソトープによる標識法 433B.cDNAクローニングと核酸ハイブリダイゼーション 436C.種々の核酸ハイブリダイゼーション法 4361.サザンハイブリダイゼーション法 4362.ノーザンハイブリダイゼーション法 4373.ドットブロット法 4374.核run-onアッセイ 4395.S1マッピング 4396.プライマー伸長法 4407.in situハイブリダイゼーション 440D.核酸ハイブリダイゼーションの条件 4403.PCRの基礎と応用〈石野良純,向井博之〉442A.PCRの基礎 4421.PCR法の原理 4422.操作手順 4433.PCRの構成要素と諸条件 4434.プライマーの選択 4445.false positiveの回避 444B.PCR法の遺伝子診断への応用 4451.PCRによる特異的DNAの定量測定 4462.ドットブロッティング法 4473.PCR-DGGE法 4474.PCR-SSCP法 4515.PCR-ダイレクトシークエンス法 4556.多型性DNAマーカー 4567.マルチプレックスPCR法の応用 4594.ポジショナルクローニングと多型マーカー 〈小野寺理,田中 一,辻 省次〉462A.ポジショナルクローニングとは 462B.遺伝地図の作製(連鎖解析) 462C.物理地図の作製 463D.発現遺伝子の同定 463E.病因遺伝子の同定 467F.ポジショナルクローニング法の新局面 4675.塩基配列の決定 〈佐倉 宏〉469A.サンガー法の原理 469B.テンプレートの調製(クローニング法)471C.テンプレートの調製(直接シークエンス法) 471D.長い塩基配列を決定する方法 472E.良いシークエンスを得るための注意点 474F.蛍光シークエンス法 475索引 477000
内容説明
本書は現在の遺伝子診断の最前線の知識を集約したのみでなく、このガイド書により、実際に遺伝子診断の診断手技を1つ1つ自らの手で実践できるよう企画された、新しい遺伝子診断書である。
目次
1 神経疾患
2 内分泌・代謝
3 血液、腫瘍性疾患
4 循環器・呼吸器
5 免疫
6 臨床検査・感染症
7 DNA診断の基礎



