内容説明
本書は、支配階層の側からみた政治史・経済史ではなく、民衆の側からみた中国はどのような姿であったかということに焦点をあてて考察を試みた。
目次
中国の地方志と民衆史
清末中国の社会変化とその認識について
故宮博物院(台北)所蔵太平天国諸王の供述の記録
太平天国前夜の広西における移住と民族―貴県の場合
清末宗教結社と民衆運動―青蓮教劉儀順派を中心に
清代台湾における先住民の社会変容
台湾総督府による官営移民事業について
図們江開発計画―過去と現在
在日中国人労働者、行商人―戦前の警察資料に見る
中国社会主義政権の出発―「鎮圧反革命運動」の地平
史的システム論と情報流―一八世紀中国森林史のために