内容説明
日中両国10名の研究者による共同調査団が北東省、河北省、北京市、天津市の二省二市に属す農村と城鎮を訪れ、1986年から5年間社会歴史調査を実施。本書には、この調査研究の成果である論文9篇を収め、近代中国社会に関心のある読者に様々な問題を提起する。
目次
第1章 家産均分相続の文化と中国農村社会
第2章 近代華北の親族集団にみられる分化と統合
第3章 近代華北農村社会の凝集力
第4章 直隷、山東の武術文化と社会心理の動向
第5章 中国の民間宗教にみられる信仰意識
第6章 カトリック布教と郷村社会
第7章 近代華北農村秘密拳会の調査と分析
第8章 帝国主義と義和団運動
第9章 近代ナショナリズムの芽生え