東方選書<br> 天変地異はどう語られてきたか―中国・日本・朝鮮・東南アジア

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東方選書
天変地異はどう語られてきたか―中国・日本・朝鮮・東南アジア

  • 串田 久治【編著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 東方書店(2020/02発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784497220011
  • NDC分類 451.982
  • Cコード C0325

内容説明

自然現象を善政か失政かのバロメーターとし、権力者に対する圧力としても機能させた儒教。地震は仏や菩薩の神通力による「吉祥」であると説き、人びとをなぐさめる仏教。イスラームやキリスト教などの一神教が、災害を神の意思のあらわれとしていることで、信者は苦難を受け入れ、団結して復興に向かうことができた。近代朝鮮では日本の植民地支配を「天変地異」と見なし、琉球(沖縄)では、台風だけでなく軍隊なども海からの「来訪者」として受け止め、災厄を幸福へとかえる営みを続けてきた。歴史・宗教・地域研究者9名が、アジア各地で「天変地異」がどのように語られてきたかをひもとき、いま、自然災害にどう向き合うかを考えるきっかけを提供する。

目次

第1部 宗教と天変地異(失政が天変地異を招く―儒教;「大地震動」は吉祥―仏教;地震は神の徴か―イスラームの信仰と災害)
第2部 王権と天変地異(「日本」の誕生と疫病の発生;朝鮮における天変地異と予言―讖緯書『鄭鑑録』に描かれたユートピア;沸騰する南海北山―スルタンの出番か)
第3部 外来者と天変地異(“琉球‐沖縄”における海上からの「来訪者」と天変地異の「記憶」―ウルマ島とニライカナイをめぐって;植民地支配は天変地異に代わるものだったのか―近代朝鮮での王朝交替予言の変容;天変地異は天子の責任か?―康煕帝の地震観とヨーロッパの科学知識)
座談会 天変地異はどう語られてきたか?―天変地異の両義性

著者等紹介

串田久治[クシダヒサハル]
桃山学院大学/中国思想史・儒教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
日本と中国に限らず、朝鮮・琉球・東南アジア、時代も近現代まで射程に入れ、幅広くアジアの天変地異を語る。天変地異が宗教信仰や怪異だけでなく、環境問題、(天変地異としての疫病に対して)医療、(天変地異をもたらす外界の者への)排外意識、トラウマやデマ、(沖縄での米軍や自衛隊の位置づけをめぐって)政治や軍事など、様々な問題と関わることが示されている。2020/02/19

猫路(ねころ)

13
中国の歴史上の天災の話、星占い→政治へと発展していく。→地震は吉祥である。仏教ならではの解釈として伝えられている。善い行いをすれば地震が来るんだと。→イスラームでは津波は最後の審判として、神にの言葉、命令であるとされている。異端審問など、神の罰とするのか→日本において、天然痘が流行る時代、疫病が流行るのは外国人のせいだ、疫鬼という言葉が。→災いのもととなる占いとして風水地理が誕生する。→ジャワ島、地震が亡国の凶兆である。→災害という悪い方向ではなく、恵みをもたらすという、方向はとても勉強になりました。2023/05/26

kenitirokikuti

9
奈良時代の疫病。このころの疫病は新羅から来たらしい。藤原四兄弟は737年に天然痘で死んだが、736年の遣新羅使の正使・阿倍継麻呂は帰国途中に対馬で客死している。  BOOKウォッチの記事から https://books.j-cast.com/2020/03/16011089.html 2020/04/29

kenitirokikuti

5
朝鮮時代後半、『鄭鑑録』という予言書(讖緯書)が民衆の間で流行した。朝鮮では古くは干魃の方が天変地異として最も関心が持たれてきたが、朝鮮時代、16〜17世紀は大型地震が多くなり、震災への警戒が高まった。さて、鄭鑑録は、朝鮮の風水地理説と結びつき、王朝興亡の推移を言う。李氏朝鮮のあとは、鶏龍山に鄭氏の新王朝が、というもの。独立後も教団みたいなのがあったが、朴正煕のとき鶏龍山は国立公園化、全斗煥のとき軍の移転先となり、現在は韓国陸海空軍の統合司令部である鶏龍台が置かれる。2022/05/22

電羊齋

2
地域的には中国、日本本土、琉球弧、朝鮮、東南アジア、思想的には儒教、仏教、イスラーム、現地の土着思想のさまざまな事例を視野に入れている。天変地異の持つ禍福の二義性という視点が興味深い。冒頭の串田氏による論考では、天変地異は失政に対する天の譴責であるという災異説をわかりやすく解説している。個人的に面白かったのは辻高広氏の論考で、伝統的災異説に基づき地震発生後に修省詔を出して政治面での自己批判を行うが、一方で欧州の科学知識を吸収し、合理的な観点からも地震に迫ろうとしていた康熙帝の姿を浮き彫りにしている。2020/10/17

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