目次
第1部 中国人留学生と「国家」の発見(清国留学生会館研究初探―「国家」と「愛国」のはざま;清末中国人日本留学生の初期活動について―励志会と訳書彙編社を中心に;中国人留学生の日記から読み取る日常生活―下宿屋という都市空間を中心に)
第2部 中国人留学生と文学―「愛国」を求めて(余計者としての留日学生―張資平「一班冗員的生活」を中心に;留学と愛国、そして詩―聞一多と鄭伯奇・穆木天;中国人留学生が語る「日本」―郁達夫「帰航」とイギリス排日小説『キモノ』(Kimono) ほか)
第3部 戦争と混乱の狭間でみた「近代」(「満州国留日学生会」の諸活動とその実相;「対支文化事業」における「特別講習会」―東京帝国大学農学部の事例を中心に;一九五〇年代半ばの中国留日学生と日本国費留学制度再開 ほか)