目次
序論(「少数民族文学」について;その可能性と限界;中国研究としての少数民族文学研究)
第1章 歴史と著述―少数民族文学の史的な叙事(序言―時間の変局;文学史の限界と想像力;文学科創設期の文学史;文学科創設期の文学史;進化論と科学的な言説によって変転する文学史観;少数民族文学史の確立と族別文学史の著述;各民族の文学関係においての少数部族文学の問題;多民族文学史観の興起)
第2章 少数民族文学の主体とその変遷(流動的な主体;国族の構築プロセスに置かれた少数部族の文学;現代少数民族の文学著述;アイデンティティの危機ともう一つの主体)
第3章 差異と記述―翻訳における少数民族文学(言語、存在と文学の差異;翻訳の権力と政治;中国像の多様な表現)
第4章 地理と想像―空間的視野の中の少数民族文学(時空の現代的差異;地理的な要素と民族的な要素による文化相互作用;少数民族文学の空間的な言説)
著者等紹介
劉大先[リュウダイセン]
1978年、安徽省生まれ。北京師範大学大学院博士課程修了。文学博士。中国社会科学院民族文学研究所研究員、『民族文学研究』誌編集部副主任。2018年に「必須保衛歴史」を以て魯迅文学賞(文芸批評部門)を受賞
陳朝輝[チンチョウキ]
1974年、吉林省生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。現在は清華大学外文系准教授
山城智史[ヤマシロトモフミ]
1978年、沖縄県生まれ。南開大学博士課程修了。博士(歴史学/南開大学)。東アジア国際関係史専攻。現在、公立大学法人名桜大学上級准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。